こんにちは、超個別指導塾まつがく 上里教室の松尾です。
この記事では埼玉県公立高校入試当日、最後に行われる科目である「英語」の出題傾向を分析します。
今回は「学校選択問題」です。
英語全体の出題傾向
英語の学校選択問題は大問4つで構成されています。
1.リスニング
2.会話文・英文の読解
3.長文読解
4.英作文
大問の数は少ないのですが、一つ一つの文章が長く、読み取りに時間がかかります。
また英作文問題の指定について、学力検査問題では「文の数」ですが、学校選択問題では「単語数」になり、より様々な文法や熟語を使う必要が出てきます。
大問別出題傾向
1.リスニング
令和2年度学力検査の配点:28点
配点はここ数年変わらず28点です。
リスニングについては「学力検査問題」と全く同じですので、細かい考察は割愛します。
正答率はどの問題も高く90%以上となっています。
リスニングは満点だった、という皆さんも多いのではないでしょうか。
その中でNo.6(2)とNo.7(3)は難易度が高く、正答率がそれぞれ26%、34%でした。
2.会話文・英文読解
令和2年度学力検査の配点:28点
2つの会話文とそれにつながる2つのメールの読解です。
3つの選択問題はいずれも正答率85%以上と非常に高くなっていますが、反面並び替え問題は正答率18%と皆さんかなり苦戦しています。
記述問題も多く、こちらの正答率は完答が40〜50%、部分点得点者を含めると60%前後となっています。
様々な文法を活用する必要があり、しっかりと対策を行えていないと書き切ることが難しかったかもしれません。
ただし、特別難しい単語が必要とされているわけではありませんので、教科書で習った文法事項はしっかりと押さえておきたいところです。
3.英文読解
令和2年度学力検査の配点:34点
約750語の長文読解問題です。
読むだけでも相当な時間を取られてしまったのではないでしょうか。
出題は「英文の補充問題」「英文の質問に対して英文で答える問題」「単語を適切な形に書き換える問題」「並び替え問題」「日本語の質問に対して日本語で答える問題」「本文の要約文の穴埋め問題」となっています。
設問自体は難しくはなく、本文がしっかりと読み取れているかが問われました。
正答率は選択問題が50〜80%、書き換え・並び替え問題が40〜50%となっています。
質問に対して答える問題では、英語13%・日本語12%といずれも苦戦した受験生が多かったようです。
本文の内容・流れをしっかりと読み取れなかったことが影響しているものと思われます。
普段から長文を読み慣れておくことも重要ですが、いずれにしても完全に訳して理解するのはとても難易度が高いです。
一文一文の「主語」と「動詞」をハッキリと捉え、文章全体の大まかな内容を理解するよう心がけましょう。
3〜4分程度で読み切り、大まかな内容の説明を日本語で書く練習をオススメします。
4.英作文
令和2年度学力検査の配点:10点
環境問題に関する英文を読み、自分の考えを40語以上50語程度の英語で書く問題でした。
しっかりと対策・訓練をしていないと、ここまでの長文を作るのは難しいでしょう。
実際、10点を取れた受験生はわずかに7%。
しかし部分点を取れた生徒は81%いたことから、やはり諦めずに何かしらの文を書くことが大切と言えます。
満点は厳しくとも、部分点は確実に得ておきましょう。
ミスの例としては、時制を含む文章での主語と動詞の不一致が最も多く見られたようです。
また、綴りのミス、冠詞や大文字・小文字の誤りも見られました。
最後に
以上、埼玉県公立高校入試:英語(学校選択問題)の出題傾向考察でした。
シリーズ「埼玉県公立高校入試 出題傾向考察」は本稿でひとまず完結となります。
お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
今週末は、いよいよ高校入試本番です。
受験生の皆さん、持てる力の全てを答案用紙にぶつけてきてください。
答案用紙は、志望校へのラブレターです。
自分の中の一番丁寧で、気持ちの伝わる字を書いてきてください。
そして保護者の皆さん、当日は「いつも通りにやってきて」と言葉だけでなく、表情や雰囲気から受験生を安心させてあげてください。
テストが終わる最後まで、がんばれ、受験生!
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