こんにちは!
超個別指導塾まつがくの阿由葉(あゆは)です。
中学校では中3生を対象に、例年11月末から12月にかけて三者懇談が行われます。
11月末に2学期末テストが終わり、高校入試において高校側に提出する「内申点」が確定するためです。
夏休み前の懇談と比べてより具体的な内容になるため、場合によっては厳しい決断を迫られることもあります。
「急にそんな事言われても…どうしよう!」とならないよう、事前に知っておきたいポイントを5つお伝えします。
ポイント① 相関図の見方
懇談ではこのような「相関図」を使います。
※学力検査点=テストの点
※判定基準線の位置は高校により変わる
Ⅰ領域:内申点もテストの点も足りている
Ⅱ領域:内申点は足りているがテストの点が足りていない
Ⅲ領域:テストの点は足りているが内申点が足りていない
Ⅳ領域:内申点もテストの点も足りていない
合格の可能性が高い順にⅠ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳとなります。(学校によりⅡとⅢが逆になる場合もあり)
事前に見方を知っておくと先生の話をすぐに理解できますし、例えば「あと何点必要ですか?」というような具体的な質問もしやすくなります。
ポイント② 進路指導の基準
相関図で過去の卒業生のデータとお子さんの現在のデータを照らし合わせた上で、先生からのアドバイスはだいたいこの4つのパターンに分けられます。
A「この調子で頑張りましょう」
B「冬休み明けのテストまで様子を見てみましょう」
C「ちょっと心配なので併願をおすすめします」
D「厳しいので志願校のランクを下げましょう」
※CDでは私立高校の推薦を提案される場合もあります。
ここで頭に置いておきたいのが「中学校の進路指導の基準」。
中学校の進路指導の最大の目的は「浪人生を出さない」ことです。
そのため併願や、「行ける高校」への志願変更を勧めるというような、いわゆる安全志向が強くなります。(決して学校の先生が悪い訳ではありません。立場による判断基準の違いです。)
この基準を知っているだけでも落ち着いて話を聞くことができます。
ポイント③ 併願を勧められた場合の対応
併願はお子さんによって向き不向きがありますので、メリットデメリットを考慮した上で決めるようにしましょう。
メリット
進学先が確保されることで精神的に余裕ができ、安心して第一志望に挑戦できます。
また、本番慣れをする機会にもなります。
デメリット
試験の回数が増え、受験校によっては面接の練習も必要になりますので単純に負担が増えます。
万が一不合格だった場合にはどうしても精神的なダメージを受けます。
また、合格した途端に気が抜けてしまい、その後の勉強に身が入らなくなるケースもあります。
ポイント④ 推薦を勧められた場合の対応
その高校が第一志望であれば何の問題もなくむしろ嬉しい話ですが、もしそうでない場合は注意が必要です。
そもそも出願まで間がありませんので、懇談後2、3日で出願するかどうかを決めなければいけないケースも珍しくありません。
そして、当たり前ですが合格した場合は必ず入学する必要があります。※一部併願推薦実施校もあり
校風、通学手段、学費などを確認し、「本当に3年間通えそうか」をしっかり考えた上で判断しましょう。
ポイント⑤ 志望校変更が可能な最後のタイミング
県立高校後期選抜の場合、志願スケジュールは以下のようになります。
志願受付締切:2月末
倍率発表:締切日当日
志願変更受付期間:締切日当日から3〜4日間
つまり、2月末に倍率を見てからの変更も可能ということです。
仮にそこまで引っ張らないとしても、変更はいつでもできます。
ですので、よほどの状況でなければ、12月の時点で慌てて志望校変更(ランク下げ)をする必要はありません。
本番までの残り数カ月、最後の追い込みで伸びる可能性は充分あります。
まとめ
追い込みのプレッシャーは、ご家族の皆さん、お子さん共に大変なものです。
早く結論を出してしまいたい気持ちも出てきて当然です。
ですが、ここで判断を誤ってしまうと将来に悔いが残ります。
私たちは塾生のみなさんにそんな思いはしてほしくありません。
まつがくには25年の進路指導実績があります。
いつでも相談を受け付けておりますので、少しでも不安があればお気軽にご相談下さい。
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