こんにちは。超個別指導塾まつがくです。
2月27日、公立高校入試の最終倍率が発表されました。
この記事では各高校の数値を確認するとともに、志願変更の傾向についてもお話していきます。
※県央地区の倍率を確認したい方はこちら
〈最終倍率2025〉令和7年新潟県公立高校一般選抜:県央地区【新潟県高校受験情報】
目次
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【新潟県公立高校入学者選抜試験 志願倍率(2025/2/27時点)】
データはこちら⇨新潟地区 新潟県高校入試倍率【2025】
※高等学校入学者選抜に関する情報より抜粋
志願状況概要
一次倍率が高かった高校から見ていくと、新潟高校理数科2.08倍(+1人)、市立万代高校英語理数科1.77倍(+3人)となりました。
高倍率の2学科は、一次倍率が高かったところからさらに微増しました。
新潟高校普通科は1.07倍(ー22人)と、一次倍率からかなり人数を減らしています。理数科の志願者が例年以上に多く、そこから流れてきて普通科の競争率が上がることを警戒したためでしょう。対照的に、理数科の志願者は減っていません。県下最難関の学科を志望する覚悟が感じられます。
新潟南高校は普通科1.29倍(+8人)、理数コース1.62倍(+2人)でした。また、新潟江南高校は1.07倍(+6人)となりました。このあたりは新潟高校から流れてきた志願変更者が多そうです。
他に高倍率だった学校は、市立万代高校普通科1.37倍(ー32人)、新潟商業高校総合ビジネス科1.47倍(ー22人)と大きく志願者を減らしています。新潟商業高校の国際教養科は1.25倍(+0人)と変動がなく、例年にない高倍率を保つ結果になりました。
新潟中央高校も普通科1.26倍(ー10人)、食物科1.26倍(ー4人)と減少しています。
一方で志願者数を増やしている学校は、新潟工業高校ミライ創造工学科0.95倍(+18人)、新潟西高校1.21倍(+12人)、新潟北高校0.87倍(+10人)、新潟商業高校情報処理科1.03倍(+9人)、新潟中央高校学究コース0.93倍(+4人)などが見られます。
一次倍率の時点で定員割れの学校・学科が多く、志願者が増えてもまだ1.0倍に届いていない高校もあります。そのような中で、新潟西高校は元から高い倍率がさらに跳ね上がる形になりました。
また、エリアは離れますが新津高校も1.00倍(+25人)と大きく志願者を増やしています。巻高校も1.08倍(+8人)と増加しています。
全体として、ここ数年の志願変更が活発に行われる傾向は続いています。
今年は特に新潟高校・新潟南高校の倍率が高くなったことが印象的でした。高い志を持つ生徒が多い年になったと言えるかもしれません。
最終倍率としては、昨年に比べると普通科での倍率の偏りは大きくなりました。「思っていたよりも高い/低い」という気持ちを持っている受験生が多いと思いますが、一喜一憂せずにやるべきことをやることが合格につながると考えましょう。
第二志望学科を選べる高校の倍率について
新潟高校のように、理数科があり第二志望で普通科を志願できる学校は倍率の見方に注意が必要です。
普通科を第一志望とした志願人数に加え、理数科で不合格になった人も普通科で合格する可能性があるからです。
それを加味すると、より実質的な倍率は次の式で計算できます。
倍率=(普通科志願者数+(理数科志願者数ー理数科募集人数))÷普通科募集人数
これを計算すると下のようになります。
新潟高校普通科 (302+(167ー80))÷280=1.39倍(ー0.07)
新潟南高校普通科 (415+(65ー40))÷320=1.38倍(+0.04)
新潟市立万代高校普通科 (275+(71ー40))÷200=1.53倍(ー0.15)
発表されている数字より高くなるので、志願している皆さんはより緊張感をもって勉強の最終仕上げに取り組みましょう。
志願変更の玉突き連鎖に注意!?
今年の動向で注目したいのは、上位校の倍率が高かったことです。それによって、志願変更者も多く出ました。
今回は新潟高校普通科の志願者が22人減になっています。ではその志願変更者たちがどの高校を受験するのか考えてみましょう。
…すると、変更先の第一候補になる新潟南高校普通科がたった8人増なのは計算が合わないと思いませんか?
この数字の動きは「新潟⇒新潟南」への志願変更と同時に、「新潟南⇒新潟江南」という志願変更が玉突き状態で起こっているからだと想像できます。例えば20人増えて15人減ったら数字では+5人しか見えません。
このような玉突き状態の志願変更が活発になると、上位校を狙っていた成績がいい生徒が降りてきて、合格できるか不安な生徒が抜けることになります。その結果、受験者全体のレベルが上がって競争が厳しくなると考えられます。
怖いのはこれが見た目の倍率の変化からは分かりにくいことです。仮に玉突き状態が連鎖して、「新潟南⇒新潟江南」「新潟江南⇒新潟中央」「新潟中央⇒新潟西」と動いていれば、新潟江南や新潟中央の競争レベルも上がっている可能性があります。例年であれば合格基準を満たしている生徒でも、入試難度が上がっていて合格まで手が届かないかもしれません。
とはいえ、これからできることは限られています。結局のところ、倍率が低かったとしても最後まで油断せずやり切ることが重要だということです。
おわりに
今回は新潟県公立高校入試倍率:新潟地区を見てきました。
受験生や保護者のみなさん、もちろん倍率の数字は気になると思います。
ですがこの数字についてできることはもう何もありません。
あとは当日に一点でも高い点数を取ることだけを考えて勉強するのみです。
万全の状態で当日のテストに臨めるよう応援しています。
残り期間での勉強内容や当日の心構えなど、まつがくの生徒、保護者の方はいつでも校舎にご相談くださいね。
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