【最終志願倍率発表 志願変更状況】
こんにちは。超個別指導塾まつがくです。
2月27日、公立高校入試の最終志願倍率が発表されました。
この記事では各高校の数値を確認するとともに、志願変更状況についてもお話していきます。
※新潟地区の倍率を確認したい方はこちら
〈最終倍率2025〉令和7年新潟県公立高校一般選抜:新潟地区【新潟県高校受験情報】
目次
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【新潟県公立高校入学者選抜試験 志願倍率(2025/2/27時点)】
データはこちら⇨県央地区 新潟県高校入試倍率【2025】
※高等学校入学者選抜に関する情報より抜粋
志願状況概要
長岡高校は理数科0.94倍(+5人)、普通科1.07倍(ー6人)となりました。数字から、同じ学校内で学科変更をしたものと考えられます。
長岡高校の理数科は近年倍率があまり高くなっていませんが、最終倍率が1.0倍を切ることはさすがに稀で、令和になってからは初めての事態になりました。
一次倍率で高い数字が出ていた長岡大手高校は普通科1.42倍(ー39人)、家政科1.41倍(ー8人)となりました。特に普通科で変化が大きいですが、これは長岡高専の影響が大きいです。詳しくは後述しますので、興味のある方は記事のぜひ後半まで読んでください。
長岡向陵高校は1.31倍(ー2人)で大きな動きは見られませんでした。
長岡エリアの専門学科では、長岡農業高校が1.23倍(ー14人)と志願者数を減らしています。代わって長岡工業高校1.01倍(+5人)、長岡商業高校0.80倍(+11人)が増加しました。この3校でバランスを取るような動きは昨年も見られたものです。
三条エリアで高倍率だった高校は、三条東高校1.17倍(ー3人)、加茂高校1.19倍(+5人)、となりました。大きな動きはなく、想定の範囲内と言えるでしょう。
三条東高校は理数科1.07倍(+2人)、普通科1.02倍(ー8人)となっており、例年にないレベルの低倍率で落ち着きました。
専門学科は三条商業高校1.00倍(+0人)、加茂農林高校0.85倍(+8人)、県央工業高校0.73倍(+2人)となりました。三条商業高校が1.0倍になりましたので、今年の二次募集は実施されない見込みです。
他にも見附高校1.05倍(ー1人)、吉田高校1.00倍(ー2人)も定員を満たしているので、今年は二次募集での選択肢が少ない年になりました。
動きが大きかったのは新津高校1.00倍(+25人)で、三条・加茂・新潟のエリアから志願変更が集まったようです。1.00倍と、受験生も高校も助かる数字になりました。
巻高校も1.08倍(+8人)と志願者を増やしています。
今年の長岡・三条エリアは上位校の倍率が低い年になりました。受験しやすくなり安心した受験生もいると思いますが、志が高い生徒が少ないと考えると複雑な心境です。
他の高校では例年定員割れしている高校にも志願者が集まり、全体として偏りが少ない穏やかな状況になりました。
とはいえ、不合格になる受験生も当然います。倍率に油断せず、最後までやり切りましょう。
また、この時点で志願者が定員より少ない高校は2次募集が行われることになります。もし私立のすべり止めを確保していない方がいれば、必ずチェックしておきましょう。
※2次募集について詳しく知りたい方はこちら
新潟県公立高校2次募集とは?
注意が必要な高校の倍率について
長岡高校のように理数科があり、第二志望で普通科を志願できる学校は倍率の見方に注意が必要です。
普通科を第一志望とした志願人数に加え、理数科で不合格になった人も普通科で合格する可能性があるからです。
それを加味すると、より実質的な倍率は次の式で計算できます。
倍率=(普通科志願者数+(理数科志願者数ー理数科募集人数))÷普通科募集人数
これを計算すると下のようになります。※()内は一次発表との差
三条高校普通科 (200+(43ー40))÷240=1.04倍(ー0.03)
新潟高校普通科 (302+(167ー80))÷280=1.39倍(ー0.07)
新潟南高校普通科 (415+(65ー40))÷320=1.38倍(+0.04)
発表されている数字より高くなるので、志願している皆さんはより緊張感をもって勉強の最終仕上げに取り組みましょう。
※長岡高校は理数科が1.0倍未満のため実質倍率は変化していません。
最近変化した!長岡高専の影響
今回の志願変更で、長岡大手高校は志願者が39人減でした。
確かに一次倍率は高かったのですが、さすがに多すぎると思いませんか?
それに、その分だけ他の高校の志願者が増えている、ということもないようです。
実は、この数字には長岡工業高等専門学校(長岡高専)の影響が出ています。
長岡高専は「国立」の学校なので、「新潟県立」の高校入試とは別の日程で試験を行います。
そして、受験の結果が「県立高校の出願~志願変更締切」の間に発表されます。
つまり、高専に合格した生徒が県立高校の受験を辞退するため、県立高校の受験者が減ることになります。長岡大手高校はエリアと受験レベルが長岡高専と重なるため、この影響を大きく受けることになります。
実は2年前までは、最終倍率にこの数字は反映されていませんでした。そのため、「志願者のうち約30人は当日受験しないので、実質倍率は最終倍率より下がる」仕組みでした。
それが去年から、高専に進学する生徒は受験辞退を事前申告することになり、「最終倍率が発表される時点で志願者数が減る」ようになりました。
もし上のご兄弟の経験などから、今の最終倍率からさらに受験生が減ると考えている方がいれば、情報が古くなっているかもしれません。
現在の最終倍率≒実質倍率ですので、お気を付けください。
おわりに
今回は新潟県公立高校入試倍率:県央地区を見てきました。
受験生や保護者のみなさん、もちろん倍率の数字は気になると思います。
ですがこの数字についてできることはもう何もありません。
あとは当日に一点でも高い点数を取ることだけを考えて勉強するのみです。
万全の状態で当日のテストに臨めるよう応援しています。
残り期間での勉強内容や当日の心構えなど、まつがくの生徒、保護者の方はいつでも教室にご相談くださいね。
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