こんにちは。超個別指導塾まつがくです。
本日16時、公立高校入試の志願倍率が発表されました。
この記事では県央地区の各高校の数値を確認するとともに、今年の傾向についてもお話していきます。
※※(3/1更新)最終倍率はこちら※※
〈最終倍率2023〉令和5年新潟県公立高校一般選抜:県央地区【新潟県高校受験情報】
※下越地区の志願倍率はこちら※
〈高校受験2023〉志願倍率速報 新潟県公立高校:下越地区
目次
この記事は5分程度で読み終えることができます。
【新潟県公立高校入学者選抜試験 志願倍率(2023/2/21時点)】
データはこちら⇨2023年 新潟県県央地区 公立高校倍率
※高等学校入学者選抜に関する情報より抜粋
志願倍率の概要
今年の倍率で高い数字が出たのは、長岡大手高校普通科1.47倍です。続いて、長岡向陵高校1.45倍、岡大手高校家政科1.43倍となっています。
長岡大手高校はここ数年間は高い数値が続いています。特に今年は普通科が昨年比+0.07倍に加え、家政科が+0.16と大きく志願者を増やしています。
長岡向陵高校も昨年+0.13と数字を伸ばしました。
長岡高校は普通科1.05倍・理数科0.98倍となり、それぞれ-0.19・-0.14と昨年に比べて大きく志願者が減っています。通常、志願変更ではランクを下げることが多くなります。志望校を上げることは少ないのですが、今年は長岡大手高校との倍率差が非常に大きいので多少は志願変更が出るかもしれません。また、理数科が定員割れの状態なので学校内での志望学科変更も考えられます。
長岡地区の専門学科は長岡工業高校0.78倍で昨年比-0.49、長岡農業高校1.00倍で-0.19と大幅減の学校がありました。その中で長岡商業高校は1.18倍と昨年の人気を保っています。
三条エリアでは、三条高校は1.14倍で+0.04と少し増えているもののほぼ例年並みの数値でした。
三条東高校は1.00倍とほぼ定員。昨年に続いて低い倍率になりました。しかし加茂高校が1.27倍で+0.21と高い倍率になっているので、昨年と同じように志願変更で変動がありそうです。また、見附高校が0.83倍で例年通りの定員割れなのでこちらにも流れる可能性も大きそうです。
今年、一学級減になった三条商業高校は+0.36の1.16倍と高倍率になりました。志願者数は昨年と大きく変わらないので、学級減の影響が直に出ていると言えるでしょう。
加茂農林高校・県央工業高校は例年通り定員割れとなっています。
巻高校は1.10倍、巻総合高校1.24倍と昨年とほぼ同等でした。対して新津高校は昨年-0.21の0.99倍となり人気に差が出ました。
全体の傾向として、中堅レベルの高校に倍率が偏った印象です。長岡高校・三条高校などは例年通りか低い倍率で落ち着き、大手高校・向陵高校・加茂高校などに人気が集中しました。
普通科進学校の人気が高まってきていることは例年通りの傾向ですが、その中でも今年はトップまでは狙わず、安全志向の生徒が集中してしまったと受け取ることもできそうです。
第二志望学科を選べる高校の倍率について
長岡高校のように理数科があり、第二志望で普通科を志願できる学校は倍率の見方に注意が必要です。
普通科を第一志望とした志願人数に加え、理数科で不合格になった人も普通科で合格する可能性があるからです。
それを加味すると、より実質的な倍率は次の式で計算できます。
倍率=(普通科志願者数+(理数科志願者数ー理数科募集人数))÷普通科募集人数
これを計算すると下のようになります。
新潟高校普通科 (371+(149ー80))÷280=1.57倍
新潟南高校普通科 (407+(64ー40))÷320=1.35倍
発表されている数字より高くなるので、志願している皆さんはより緊張感をもって勉強の最終仕上げに取り組みましょう。
※長岡高校は現時点で理数科が定員を満たしていないので、普通科の実質倍率は変動なしです。
長岡大手高校の倍率の注意点
今回かなりの高倍率が出た学校ですが、長岡大手高校は志願人数と受験人数に大きな差が出るということをご存知でしょうか。
実際に過去の入試結果をみてみると
令和4年
志願者325人 受検者294人 合格者235人
※志願者ー受検者=31人
令和3年
志願者312人 受検者277人 合格者196人
※志願者ー受検者=35人
令和2年
志願者291人 受検者257人 合格者237人
※志願者ー受検者=34人
毎年30人以上が「出願したものの受検していない」ことがわかります。
これは、一般選抜受検日の前に長岡高専の発表があるからです。
公立高校へ出願したものの、高専に合格したので受検しないということですね。
長岡大手高校は長岡高専と受検層が重なるので他の学校よりも大きく影響を受けます。
今年もこの状況は変わらないので、約30人受検者が減ると見積もると実質的な倍率は下のようになります。
(志願者数343人ー30人)÷募集人数233人=1.34倍
もとの数値に比べて、かなり目減りした数字になります。とはいえ高倍率なので油断せずに受験の準備を進めましょう。
おわりに
今回は新潟県公立高校入試倍率:県央地区を見てきました。
倍率を見ると不安に思う方も多いと思いますが、やはり勝負はこれまでの積み重ねが大きいと思います。
これまで自分がやってきたことを信じて最後まで戦い抜きましょう!
倍率を見て不安になった、志願変更を考えたいというまつがくの生徒、保護者の方がいればいつでも教室にご相談くださいね。
【こちらの記事もおすすめです】
※下越地区の倍率速報はこちらです※
〈高校受験2023〉志願倍率速報 新潟県公立高校:下越地区
※去年の倍率・志願変更の傾向を知りたい方はこちらの記事へ※
〈2022年最終倍率〉新潟県公立高校入試志願倍率:県央地区【新潟県高校受験情報】