長野清泉女学院中学・高校インタビュー【長野県受験情報】

長野清泉女学院中学・高校インタビュー【長野県受験情報】

 

みなさんこんにちは!

まつがくでは生徒の皆さんへの進路指導のために、随時、高校や中学の先生にお時間をいただき、お話を伺っています。

今回は長野清泉女学院にお伺いしてきましたので、その内容をご報告します。

 

日にち:2018年11月14日(水)
お話をしてくださった方:長野清泉女学院中学校教頭 山浦先生
インタビュアー:松本

Q:先日中学部の入試が行われましたが、受験者数、合格者数、不合格者数はいかがでしたか。

A:2019年5月に発表しますのでもう少々お待ちください。

 

Q:ここ数年の受験者数の推移はいかがですか。

A:2017年度は少し減りましたが2018年度はまた戻りました。

 

Q:昨年の進学実績はどのような状況でしたでしょうか。

A:推薦入試と一般入試で6:4くらいの比率です。

特に高校の特進コースは推薦比率が高いですね。

カトリック校への指定校推薦も利用者が多いです。

ただ、中高一貫生はカトリック推薦にはあまりこだわらない傾向があります。

公募推薦で筑波大学へ進学した生徒もいます。

また、2018年3月卒業の4期生は高校卒業後、海外の大学へ進学した生徒が目立ちました。

理由としては、キャリア教育での英語のボランティア活動、インターナショナルスクールや海外からの留学生、ネイティブの常勤講師との交流、オーストラリアへの研修旅行など、もともと海外文化と触れる機会が多いことが考えられます。

姉妹校への進学については、他の学校よりも募集枠が広く、選考基準も優遇されています。

そのため、清泉女学院大学の幼児教育学部や、この度新設される看護学部への進学においてはとても有利です。

 

Q:英語教育の特色は何かありますか?

A:高等部では以前から常駐のネイティブ教員による英会話の授業を行っています。

さらに2018年からはアメリカの大学生を呼んで交流する「エンパワーメントプログラム」を実施しました。

これは県内では佐久長聖高校についで2校目です。

3日間の実施でしたが、とても好評だったので次回からはできたら5日間にしたいですね。

高校生が中心ですが、中学生も参加できます。

ちなみに中学生は最低年4回、ネイティブの教員と1対1で30分会話する機会を設けています。その結果、生徒のほぼ全員が高校卒業までに英検準2級を取得しています。2級まで取得する生徒もいます。今年は中3で2級合格者が出ました。

現在TEAP(※1)の試験会場になっていますし、これからGTEC(※2)にも対応する予定です。

※1:Test of English for Academic Purposesの略称。大学入試に利用できる英語の4技能を測る試験。
※2:英語運用能力を技能別に絶対評価で測定する検定。「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測定できる。

 

Q:最初の1年間にかる学費はどのくらいですか?

A:入学金が約25万円、制服一式が約10万円、毎月の授業料等が約4万円、あわせて約80万円ちょっとです。

あと中3の10月にオーストラリア研修の費用40万弱をいただいています。

その他の教科書代等は他の学校と変わりません。

高校生になると補助制度があるのでその分費用が抑えられるようになります。

 

Q:中高一貫生が別の高校に進学するケースはありますか?

A:毎年数例あります。

多くは転勤や留学等が理由ですが、中には成績が伸びたので更に上を目指したいというケースも。

前向きな理由なのでそういった生徒も可能な限りフォローしています。

 

Q:中高一貫生(中学生)と高校部の連携はどのようになっていますか。

A:吹奏楽部や剣道部は中学生と高校生が一緒にやっています。

学校行事は全て合同です。

 

Q:IT関連の導入状況はいかがですか?

A:高1生はスタディーサプリ(※3)を導入しました。

少しずつ活動内容を集め、入力している状況です。

※3:インターネットで動画授業を視聴できるサービス

 

Q:校内でいじめはありますか?また対応はどのようにしていますか?

A:いじめが全くないとは言い切れませんが、宗教教育の中で「なぜいじめは悪いことなのか」を考えさる機会を設けているので、いじめは少ない方だと思います。

また、1学年の定員35名に対して担任1名、副担任2名、学年主任1名、教頭2名がついていて、少しでも気づいたらすぐに対応できる体制になっています。

別件ですが、中学生はスマホ使用を禁止しています。

ただし、保護者と生徒間の連絡手段は必要なので、今後場合によってはキッズ携帯くらいまでは許可する可能性はあります。

 

Q:中学部の今後の指導方針はどのようにお考えですか?

A:進学実績にはあまりこだわり過ぎず、「心の教育」、つまり生徒のその後の人生に活きるような教育をしたいと考えています。

6年間の学校生活の中で、将来仕事に就いたときに必要な「自分の使命」に気づいてもらうことが目的です。

あとは「英語の清泉」「カトリック系の女子校」といった清泉のブランドイメージは変えずに続けていきたいですね。

 

【まとめ】

インタビュー内で山浦先生もおっしゃっているように、まさに「伝統を重んじるカトリック系の女子佼」であり、この点が他にはない最大の強みです。

全体の傾向としてこのような方針の学校は減少傾向にあるものの、必ず一定の需要はありますので、そのような環境を望むみなさんにはとてもありがたいことだと思います。

山浦先生、お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました!

 

長野清泉女学院中学・高等学校公式サイト https://www.seisen.ed.jp/

 

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