こんにちは!
超個別指導塾まつがくの阿由葉(あゆは)です。
高校入試問題の形式はここ数年で大きく変化しました。
近年の問題変化のポイントは「記述力」と「読解力」、そしてその背景にある「大学入試改革」です。
今回はそれらをそれぞれ解説していきたいと思います。
記述重視
過去問の解答用紙を注目すると非常に分かりやすいかと思います。
市販されているものや教育委員会のHPで実物を直接ご確認ください。
社会を例に取ると、2013年度くらいまではほとんど一問一答形式だった解答用紙が、2019年度には作文問題と見間違えるような形になっています。
記述形式が増えたということは、用語や単語の暗記だけではなく得た知識を自分の文章として表現する記述力が求められるということになります。
この傾向は社会だけに限らず5教科全てに当てはまります。
読解力重視
数学を例にしましょう。
2011年度にはただの円の作図問題が出されています。
これが2018年度にはカシオペア座の問題と絡めて出題がされています。
同じような問題が出されていることが分かる一方、近年ではその問題の問われかたが大きく変わっていることも分かるかと思います。
数年前まではただの円を作図する問題だったものが、カシオペア座の移動という要素が入った問題になっているのです。
「カシオペア座の移動」自体は理科でも数学でも習いません。その部分で多くの生徒が戸惑ったはずです。
しかし問題中のカシオペア座の移動に必要以上に惑わされず、「中1で出てきたただの円とおうぎ形の問題だ」と読み取ることができれば、そこまで苦労なく正解までたどり着くことが出来るはずです。
そうした問題の「本質」を読み取る力も必要になってきています
大学入試改革
2020年に指導要領が改定され、いわゆる「アクティブラーニング」と呼ばれる「主体的で深い学び」の実現や、小学校でのプログラミング教育や英語の必修化など、子どもたちを取り巻く学習の環境は大きく変化しました。
こうした動きと連動し、大学入試についてもセンター試験に代わり共通テストが導入されました。
英語も4技能(読む・書く・聞く・話す)を試す方針になっています。
近年の長野県の入試問題の変化はそうした事が背景にあると思われます。
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