こんにちは!まつがく東三条駅前教室の円山です。
すっかり春らしい気候になりましたね。
近所の土手でも、見上げれば満開の桜、
足元には土筆(つくし)やヒメオドリコソウが咲き乱れています。
ひと気はなくても春は盛り、
人間の営為によらず巡り来る季節に自然の雄大さを感じてしまう、
そんな新学期の始まりでした。
さて、今回は新しく高校1年生になる皆さんに向けて、
文理選択での考え方をアドバイスしたいと思います。
高校生の進路選択の大きな分かれ目として2年生からの文理選択があります。
文系を選ぶか理系を選ぶかによってその後2年間の勉強内容が決まり、
大学受験での選択肢が大きく絞られる重大な選択です。
2年生からならまだ先の話でしょ、と考えている人がいれば危険です。
学校にもよりますが、例年では初回の希望調査は4~5月には提出しなければいけません。
そして遅くとも10月、早ければ夏休み明けすぐに文理選択の最終決定をしなければいけない学校がほとんどです。
とはいえ、とても大事な選択なので簡単に決められるものではありません。
そこで文理選択を考えるときにヒントになるものをいくつか紹介します。
① 将来なりたい職業
まず一番の指標になるのが目指す職業でしょう。
将来の自分がイメージできている人はそれに向かって必要な方向へ進むべきです。
医者や獣医、薬剤師、機械やロボット技術者、プログラマー、農家、生物関係などは
理系。
裁判官・弁護士、投資家・経営者、通訳、哲学者・文学者、教師、事務員
などは文系。
また、専門的な技能や資格が必要であれば専門学校もたくさんあります。
もしなりたい職業が決まっているけどどう進めばいいかわからないという場合は下のサイトが参考になるかもしれません。
このサイトでは数多くの職業について、実際にその仕事に就いている人がどうやってその職業になったのかという記事を書いてくれています。
なりたい職業が見つからない人にも参考になるので、ぜひ一度見てみてください。
② 大学の学部
将来のことなんてまだ決められない、という人は大学で何を学ぶのかを考えてみましょう。
そもそも大学は学問をする場所。
ある分野について知識や理解を深めることで自分が成長する場所です。
せっかく学ぶのであれば自分が興味をもてる分野がいいですよね。
また、公務員など文系と理系の関係ない職業に就きたい場合も大学では自分の好きな分野を学ぶことができます。
でもどんな分野があるのか、何が学べるのかわからない…。
そんな人は、いわゆる総合大学のホームページから学部・学科の紹介を見てみましょう。
総合大学では文系・理系両方で様々な分野を学ぶことができます。
多くの学部があるので、その中から興味がありそうなものを探してみれば何も決まっていない人でも選びやすいのではないかと思います。
例として、新潟大学には以下の学部・学科があります。
文系…人文学部、教育学部、法学部、経済学部
理系…理学部、医学部、歯学部、工学部、農学部
文理共通…創生学部
ここからさらに多くの学科やコースに分かれるので、ぜひ大学のホームページも参考にしてみてください。
また、その学校独自の学部もあるのでぜひ複数の大学を見比べてみてください。
③ 得意教科、苦手教科で決める
職業も学部も決められない人、
または絶対に避けたい教科がある人は受験に使う科目で決める方法もあります。
例えば、「数学ができないから文系を選ぶ」という人は本当に多いです。
嫌いな科目の勉強は本当につらいことです。夢や目標がなければ耐えられない人も多いでしょう。
また、「絶対に○○大学へ行きたい」という場合でも少しでも高得点につながる科目を選ぶという考え方があります。
教科で文系か理系か選ぶのであれば、基本的には
文系…国語、英語、社会
理系…数学、英語、理科
が必須です。
残念ながらグローバル社会では英語から逃げることはできません。
さらに国立大学をねらう人は、配点や試験範囲は少なくなるものの特定の教科を完全に切り捨てることはできません。
それらを踏まえたうえで、苦手なものを避けることは決して悪いことではありません。
ただし、「本当は理系の職業に就きたいけど数学が苦手」というような人はあきらめずに立ち向かう方をおすすめしたいです。
学校や塾の先生はみなさんが苦手を乗り越えるために全力でサポートしてくれるはずです。
以上、文系と理系を選ぶときのヒントでした。
文理選択は将来にかかわる大きな選択であり、そこには迷いや不安がつきものです。
「何かを選ぶ」ことは「選ばなかった何かを切り捨てる」ことでもあります。
できるだけ後悔しないように、職業や大学について十分調べて納得したうえで決めるようにしたいですね。
ただし、私は人生に回り道はあっても手遅れはないと考えています。
一生モノの決断をしてもそれでその後の人生がすべて決まることはありません。
プレッシャーを感じるだけではなく、ワクワクした気持ちで自分の直感に任せてみることが後悔しない選択の一番のコツかもしれません。