志願倍率速報2021:長野県公立高校後期選抜

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※本記事は2021年2月25日時点でのものです。

こんにちは!

超個別指導塾まつがくの松本と大久保です。

講師 松本

松本

講師 大久保

大久保

 

 

本日、今年度の公立高校後期選抜志願者数の発表がありました。

長野県全体では募集人員10062人に対し志願者数は9954人となり、倍率は0.99倍です。

ここ数年都市部の学校への集中が見られますが、今年はそれが特に顕著になっています。

 

また普通科人気が高まっています。

今年のキーワードは「都市部」「普通科」「定員減」です。

それでは各通学区ごとに見てみましょう。

 

 

第一通学区(北信地区)

昨年度は募集定員3024人に対して志願者数3073人(1.02倍/+49人)でしたが、今年度は募集定員2878人に対して志願者数2981人(1.04倍/+103人)となりました。

昨年に比べて倍率が上がっています。

 

昨年度に続き、今年度も全四通学区内で最も倍率が高くなりました。

原因としては今年度の私立高校専願者数が減少したことが大きいでしょう。

 

こちらは昨年度と今年度の私立専願合格者数の比較です。

【私立高校専願志願合格者数】

高校名:昨年度/今年度/対前年比
長野日大:276/221/-55
文化学園:116/98/-18
長野清泉:102/76/-26
長野俊英:96/95/-1
長野女子:26/41/+15
合計:616/531/-85

 

このように、昨年度に比べて85人も私立合格者が減っています。

この分が公立に流れたことが、第一通学区の倍率が上がった一因です。

 

次に今年度定員減となった高校についてみてみましょう。

【定員減となった高校の志願者数および倍率】

高校名:定員/志願者数/今年度倍率/昨年度倍率
中野西:112/118/1.05/0.89
長野吉田:240/314/1.31/1.05
長野商業:100/124/1.24/0.91
長野東:112/145/1.29/0.91
長野南:112/151/1.35/1.11

 

どの高校もかなりの高倍率になっています。

下記高校と比べても相当な上昇率です。

 

【例年高倍率になる高校】

高校名:定員/今年度志願者数/今年度倍率/昨年度倍率
須坂:240/234/0.98/1.07
長野:280/303/1.08/1.04
長野西(普):200/235/1.18/1.28
篠ノ井:240/255/1.06/1.05
屋代(普):160/185/1.16/1.13

 

これに対し、いわゆる地方専門学科の倍率は軒並み1倍を割っています。

【地方専門学科】

高校名:定員/今年度志願者数/今年度倍率/昨年度倍率
下高井農林:40/17/0.43/0.29
中野立志舘:100/78/0.78/1.15
更科農業:80/50/0.63/1.03
松代・商:46/24/0.52/0.88
屋代南・ライフデザイン:20/19/0.95/1.2

 

上記より「都市部」「普通科」「定員減」の高校の倍率が高いことがわかります。

 

 

第二通学区(東信地区)

全体では募集人員2141人に対して志願者数が2056人、倍率は0.96倍です。

昨年度は0.98倍でしたので微減ですが、倍率が1倍以下の学校・学科が全体の72%を占めています。

ここでもやはり都市部」「普通科」が人気です。

 

【第二通学区の主な高倍率高】

高校名:定員/志願者数/今年度倍率/昨年度倍率
上田千曲(電):20/24/1.2/0.7
上田千曲(建):20/24/1.2/1.25
上田千曲(商):20/23/1.15/1.35
上田:320/330/1.03/1.14
染谷(普):240/300/1.25/1.14
丸子修学館:120/128/1.07/0.7

 

上田千曲は定員が減り、一部学科名も変わりましたが高倍率を維持しました。

上田高校の志願者が減り、その分が上田染谷へ流れています。

定員減となった高校については倍率が上がっています。

軽井沢が:0.49→1.0

小海:0.51→0.57

 

小諸、佐久地区はほぼ全ての高校が1倍以下になり、昨年度1.27倍だった佐久総合農業科も今年度は0.97倍になりました。

佐久長聖高校の専願者数が増えた(267→271)ことも関係しているでしょうが、ここでも専門科の人気減少が見られます。

 

 

第三通学区(南信地区)

第三通学区は募集人員2730人に対して志願者数2664人、倍率は0.98倍です。

昨年度も同様0.98倍でした。

志望校調査の段階では特に情報技術系学科の人気が高まっていましたが、一旦落ち着いた出願になっています。

 

飯田高校の理数科が前年に比べ最も高い差が出ました。

高校名:定員/志願者数/今年度倍率/昨年度倍率
飯田 普通:200/216/1.08(1.14)
理数:12/33/2.75(1.33)

普通科を第二志望にすることが可能なので、それを踏まえての出願になったと思われます。

 

定員減になった以下2校はやはり倍率が上がっています。

飯田風越(普):0.93→1.08

阿智:0.88→1.04

 

また諏訪地区の普通科高校の倍率が上がっています。

【諏訪地区の高倍率普通科校】

高校名:定員/志願者数/今年度倍率/昨年度倍率
諏訪清陵:160/176/1.1/1.0
諏訪二葉:240/253/1.05/0.99
岡谷東:84/88/1.05/1.04
岡谷南:200/241/1.21/1.02

 

これは東海大諏訪の専願者数が285人から223人と62人減ったことが原因だと思われます。

私立高校の動向が公立高校に影響していることがわかります。

 

 

第四通学区(中信地区)

募集人員2313人に対して志願者数が2253人、倍率は0.97倍です。

昨年度は1.01倍でしたが今年度は定員割れになりました。

 

【第四通学区の主な高倍率校】

高校名:定員/志願者数/今年度倍率/昨年度倍率
梓川:60/78/1.3/1.05
美須々ヶ丘:280/316/1.13/1.12
深志:320/381/1.19/1.07
蟻ケ崎:280/319/1.14/1.12
県ヶ丘:240/263/1.1/1.28
大町岳陽(普):84/94/1.12/1.32

 

上記校は昨年も高倍率でした。

大町岳陽高校普通科は一昨年に1クラス減した影響もあり、2年連続で倍率が高めになっています。

松本の市内四校は例年通り人気となりました。

逆に田川、豊科、塩尻志學館のような地域校は1倍を割っています。

第四通学区は私立高校も多いのですが、専願数が昨年度とほとんど変わらなかったため、公立校の傾向にもあまり影響がありませんでした。

 

 

最後に

以上、長野県公立高校後期選抜の志願倍率の分析でした。

これから3月3日(正午)までが志望変更受付期間です。

最近は私立併願が特別なことではなくなったため、志願者数はここから大きくは変わりませんが、定員が少ない高校・学科は一人の増減が大きな影響を及ぼすので要注意です。

また、高い倍率から普通科で同じくらいの偏差値帯の高校に志願変更することも考えられるので、倍率が1倍を割っている高校の動向には注意が必要です。

志願変更やこれからの勉強について、いつでもまつがくにご相談ください!

(2021.2.25)

 

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