卒業生x校舎長対談 卒業生x校舎長対談

2022年5月に現在の場所に拡大移転した「まつがく小諸駅前校」。しなの鉄道小諸駅が目前にある便利な立地です。軽井沢の自宅から千曲市の屋代高校に電車通学していた土居尚輝さんは、途中下車して小諸駅前校(旧小諸校)へ通っていました。

高2の12月から入塾した土居さんは、夏休みに登山に行くなどマイペースな面もありつつ、一貫して勉強をコツコツ続けて新潟大学工学部に合格。新潟大学を選んだ理由は、尚輝さんを見守るお父様の思いも大きかったようです。校舎長の金井淳先生と一緒に、土居さんの受験期を振り返ってもらいました。

土居さんのタイムライン

高2・12月

入塾。当初の志望校は東北大学工学部

高2・1月

英語リーディング・数学・物理・化学はアタマプラスで。英語リスニング・国語は市販の問題集を使用。英・数は6月末までにアタマプラスを全て仕上げることを目標に進めた

高2・2月

第一志望を信州大学工学部(水環境・土木)へ変える

高3・7月

共通テストの過去問演習を開始。毎週日曜にまつがく内で開催の「オンライン みんなで過去問演習会」にも参加

10月

学校から信州大学学校推薦の話があり、挑戦。しかし結果は不合格。第一志望を新潟大学工学部へ変える

11月

精神的な面からか体調を崩しがちに

12月

共通テスト過去問演習を全科目10年分終える

1月

共通テストの結果を基に、国立大学は予定通り新潟大学工学部(前期)と富山大学都市デザイン学部(後期)への出願を決める。併願の私立大学は東洋大学理工学部

2月

東洋大学合格。続けて新潟大学の個別2次試験へ

3月

新潟大学合格。3月末まで通塾して勉強を続ける

1. 山登りにたとえたロードマップ

さすがにまずいと思って

金井

尚輝くんは自宅が軽井沢で、中学から屋代に通っていたんだよね。通学にどれくらいかかるの?

土居

1時間ちょっとくらいです。中学の時は卓球部だったので、練習が終わってから1時間以上電車に乗るのはけっこうしんどかったです。でも、うちより遠くから通う人もいたので。

金井

屋代は長野県の公立で唯一の中高一貫校で地域トップ校ですから、人気はありますよね。まつがくに入ったのは大学受験のためだったよね。

土居

学校の周りの人たちも早くから塾に行っていて、高1の夏くらいから塾に通わなきゃいけないなという気持ちはありました。そのままずるずる1年以上経ってしまって、さすがにまずいなと思ってようやく動いた感じでした。

金井

まつがくにした理由は?

土居

母は小諸市役所に勤めているので、小諸で塾を探してほしいと頼んだんです。それで、まつがくがいいみたいだよと教えてもらって。

金井

最初の面談にお母様は同席されなくて、尚輝くんと私で、今の勉強の状況やどういうところを目指したいか、何が得意で何が苦手かという話をしました。たしか年末だったよね?冬休みに入ってから体験授業だったかな。

土居

たしかそうだったと思います。

金井

尚輝くんは個別指導塾で探していたんだよね。

土居

はい。

金井

今、個別指導塾は増えていますね。教えることをあんまりやりすぎると自立性が育ちにくい。ここ数年、業界的にもサポートしすぎてしまうと自分の力でできるようにならないことが分かってきました。アタマプラスのような便利な道具を使いつつ、講師の役割はロードマップを提示してペースメイキングし、生徒さんが登っていくのを励ますというふうに変わってきています。

土居

僕自身、まつがくに入って一番よかったと思っているのは、自分のペースでできるところです。ひとりでやるのは全然苦にならなかったので。

金井

尚輝くんの場合は、「大学受験」と「工学部」という希望がはっきりしていました。スタートしたのが高2の冬で余裕がなかったので、まずはとにかく合格のために私はひたすらお尻をたたく役に徹しました。

土居

まつがくに入る前より勉強していたと思います。

父の思い

金井

入塾した時の希望は東北大で、お父様の希望があったんだよね。

土居

そうですね。東北大の工学部は父の母校で、いい大学だという思いがあったのかもしれません。ただ、もともと僕自身に東北大に行きたいという強い気持ちがなかったのと、受験科目を考えて高2の2月に信州大学工学部に希望を変えました。

金井

お父様はがっかりされませんでしたか?

土居

のちのち分かるんですけど、信州大学がダメというわけではなく、長野県から一度は出てほしいという理由で、どちらかというと反対だったようです。

金井

見聞を広めてほしいという思いがあったんだね。

土居

父自身もともとは大阪の人で、東北大に行って東京で就職してというふうに外へ出た人なんです。

金井

尚輝くんは生まれも軽井沢だよね。ご両親はなぜ軽井沢を選んだんだろう。

土居

いろいろ候補があった中で、いいところだから選んだと聞いています。父はソーラーパネルをつくる会社に勤めていて、コロナ前は東京に単身赴任していました。コロナでテレワークになって軽井沢に帰ってきたんです。

金井

お兄さんもいましたね。

土居

ふたつ上に兄がいます。大学生で文系に進んだみたいですが……。兄とはしゃべらないわけじゃないんですが、勉強のことに関してはあまりしゃべらないんですよね。

金井

(笑)。男兄弟はそんなものだよね。

アタマプラスをフル活用

土居

まつがくには学校帰りに週3で来ていました。

金井

なにしろ時間がなかったので、まずアタマプラスで過去問に対応できるだけの学力を固めて、7月から共通テストの過去問演習に入るのが目標でした。尚輝くんは英語がいちばんの課題でした。志望校を東北大から信州大に変えたのも、今のままだと英語が厳しいんじゃないかという自己判断だったよね。

土居

はい。他の科目と比べると、どうやってもなかなか得意という感じになれなくて。

金井

数学、物理、化学、英語リーディングはアタマプラスでやっていましたが、どうでした?

土居

ゲームみたいな感覚で楽しかったです。やり足りないと思ったら、自分で勝手にやっていました。

金井

設定した範囲を全部合格すると、制限時間付きで同じ範囲からランダムに出題される「確認テスト」に進みます。そこで不正解になると合格を一旦取り消され、再度合格を目指して解くというのを繰り返すことで、本番でもしっかり得点する力がつくというものです。実際、尚輝くんのアタマプラスの学習時間実績はすごかったね。例えば数学だと3月が2588分、4月は3331分、5月は2903分。高校へ通いつつこれだけやっていたので、目標にしていた6月末までにはクリアできる目途が立ちました。自分で力がついてきたと自覚したのはどのタイミング?

土居

どうでしょう……。

金井

淡々と少しずつ伸びて行った感じだったかな。もちろん、直前にすごく伸びたのもあるけれど。アタマプラスはインターネットさえ繋がればどこでもできるので、在宅でもがんばりました。

あとは週1回のマンツーマンコーチングでPDCAサイクル*を回していく。尚輝くんは山岳班なので、山登りにたとえていました。締め切りまでに頂上へ到達できるようにペースを調整していく感覚です。私はいわば“道先案内人”でした。

*PDCAサイクル……Plan-Do-Check-Actionの4段階を繰り返す、業務を継続的に改善していく方法のこと

土居

山登りのたとえは分かりやすかったです。

金井

基本的には真面目でコツコツやれるタイプなので、そんなに心配はしていませんでした。過去問については、日曜日の朝から夜まで「オンラインみんなで過去問演習会」というのもやりました。オンラインといっても繋ぎっぱなしではなく、朝礼とお昼休み、終礼の1日3回点呼するためのものです。ひとりでやるのはなかなか大変なので、みんなで一緒にやる一体感というか、イベント的な感じですね。ひとりじゃない、他の受験生も同じようにがんばっているから自分もがんばろうという気持ちになれるんじゃなかろうかと。尚輝くんも参加していたよね。

2. 時に飄々と、時に下り坂の受験生活

高3の夏休みも登山へ

金井

高校の友だちは、班活(山岳班)の仲間とクラスメイト?

土居

班活の友だちがほとんどで、全員中学の時からの友人です。

金井

屋代高はクラス分けが独特だよね。スーパーサイエンスハイスクールで、普通科の他に理数科があるんだけど、中高一貫の生徒は全員普通科になる。理数科は高校受験組だけ。普通科の中で進路別に分かれるの?

土居

進路別というか、普通科の中でも中高一貫の人たちだけでクラスがつくられて、高校受験組の人たちと混ざることはないですね。

金井

屋代中学は中2の終わりまでに中学の範囲をすべて終わらせて高校の範囲に入っていくので、高校受験組とはどうしてもカリキュラムがズレるんだよね。そういえば、どうして山岳班に入ろうと思ったの?

土居

体力がつきそうだなというのと、純粋に楽しそうだと思って。屋代高の山岳班は、トレーニングはほぼなかったです。強豪校はしっかり練習しているみたいですが。

金井

どんな山に登ったの?

土居

蓼科山に登ったり、中央アルプスを縦走したりしていました。

金井

高3の夏休みの時に、顧問の先生から誘われて泊まりで山に行っていたよね。「あ、高3の夏ってこんな感じでいいんだ」と、印象的だった(笑)。

土居

顧問が担任で、何人かに声をかけていたんですよ。結局行ったのは僕含めて山岳班のふたりとサッカー班のふたりだったっていう。

金井

学校の先生から誘われてというのも意外でした。でも、いい気分転換になったんじゃない?

土居

まあ、そうですね(笑)。

波乱の模試と学校推薦入試

金井

模試でも驚かせてくれたよね。炎天下、会場まで歩いて行ってダウンしたという。

土居

夏休みの最後のほうだったと思います。あると思っていた電車がなくて、慌てて走りました。

金井

会場の先生から「土居くんが来てません」と連絡があって、尚輝くんにLINEを送っても返信がなくて、すごく心配しました。

土居

この時はダウンして受けられませんでした。別の日は、駅から歩いて模試に遅刻しちゃいました。

金井

2回目もあったの!?

土居

早く着いたから歩こうと思って。電車で3駅くらいのところを歩いたら1時間遅刻しました。

金井

歩けそうと思うのがすごいよね。考え方は体育会系だね。模試は学校の中でも河合塾とかいろいろ受けていたよね。屋代高ならではかもしれません。いろんな模試を受けるとさまざまな角度から学力を見られるのはいいんですが、基準が違っていてこちらではC判定だけどあちらではE判定が出たりする。

土居

本番に向けて慣れるためにはよかったです。

金井

信州大学の学校推薦の話もあったよね。

土居

はい、担任の先生からですね。

金井

学校推薦入試だと、口頭試問があります。高校側でも手厚くサポートしてくれたので助かりました。こちらとしては、単純に負担が増えることを気にしていましたが、お母様と電話で話して、本人ががんばりたいといっているので挑戦してみましょうと。

土居

受験した時は受かればラッキーくらいに思っていたんですけど、不合格になったらやっぱりショックでした。

金井

それで、志望校も新潟大学の工学部建築科に変えました。県外に出ることに抵抗はなかったの?

土居

それはなかったですね。信州大学工学部と偏差値や選択科目があまり変わらなかったのと、県外に出て見聞を広めてほしいという父の希望があったので。

一番しんどかった共通テスト前後

金井

11月頃から体調を崩しがちだったのは覚えている?

土居

……覚えていないですね。

金井

体調が悪そうにしていて、お休みすることがぼちぼちありました。プレッシャーを感じているのかなと、心配していました。そうは言っても12月までに過去問を10年分やったんだから、がんばっていたよね。

土居

勉強したりしなかったりでしたけど。

金井

だいたいどの生徒さんも途中でメンタルをやられる時期があるので、“あるある”ではあったんですが。まあ、本人が乗り越えていくしかないので。そして1月の共通テストは……。

土居

けっこうできたという手ごたえがありました。

金井

緊張はしなかった?

土居

ぜんぜんしなかったですね。

金井

共通テスト前から、メンタル的に落ち着いてひと山越えたという印象がありました。迷いがなくなったというか。

3. 迷いなく進むだけ

私大合格で弱気に

金井

共通テストのあと、こちらとしてはいろんなプランを考えていたんだけど、尚輝くんは「当初の予定通り(新潟大)行きます」と迷いがなかった。本人より周りがハラハラしていたかもね。家族や周りは応援しかできないので、それはそれでまた大変ではあるのですが。もちろん、尚輝くんなりにつらいこと大変なことはあったと思うんだけどね。

土居

メンタル的なしんどさのピークは、私大の結果が出るまででした。それ以降は、そんなに浮き沈みはなかったと思うんですけどね。

金井

そして、その私大でひとつ目の合格を手にした。

土居

いろいろ考えてはいたんですけど、小論文を書かなければならないところが多くて。東洋大だけなかったんです。

金井

東洋大は共通テスト利用でした。共通テストの点数結果だけ出せば判定してくれるので、特別な対策がまったく必要なかったんですよね。2月17日に合格が分かって「もういいか」と少し弱気になっていたよね。

土居

はい。

金井

受験勉強の苦しみから早く解放されたいというのも、“受験生あるある”ですね。誰でもそうです。ここでまた山登りにたとえて、「最後まで登りつめて頂上からの景色を見よう!」と。個別の2次試験も大丈夫だろうと思っていたし、せっかくここまで来たんだからという思いがありました。親御さんは何ておっしゃっていましたか?

土居

「とりあえず、新潟大は受ければ?」という感じでした。新潟大に行ってほしかったみたいですね。

父のほうが喜んでいました

金井

そして、新潟大の試験方法は個別学力検査重視型を選びました。共通テストよりも個別試験の配点比率が高い方式です。個別試験は数学と物理だったっけ?

土居

はい。

金井

尚輝くんは数学と物理が得意ですから、個別試験の比率を高めたほうが有利。ただ、この試験は定員が少ないのが気になっていました。

土居

私大の対策が必要なかったので、新潟大に集中できました。

金井

ここで私大の対策もとなると、きつかったでしょうね。個別試験は2月25日で、合格発表まで15日弱。どうでしたか?

土居

落ちても東洋大に行ける、という気持ちがあったので心穏やかでした。

金井

合格発表は尚輝くんからのLINE待ちだったので、ひたすらLINEを眺めていましたね。

土居

合格発表の時、父は在宅で仕事していたので一緒にいたんですけど、いざ合格が分かると父は僕より喜んでいました(笑)。しかも一度「仕事だから戻るわ」と言った5分後に、「ちょっともう一回確認させて」って(笑)。

金井

(笑)。親心だね。お父様はお子さん思いだよね。信大の推薦入試の時も一緒に前乗りしてくれて。模試の反省を生かしたのかな。

土居

始発で行ってもギリギリの時間だったので、前日から一緒に泊まりで付き合ってくれました。

合格後にのびのび勉強

金井

尚輝くんは合格後も通塾していたんだけど、その時が一番のびのびやって、進みも早かったように思います。雑念が取り払われたというか、楽しんでやっていたね。

土居

お金を払っていたので。

金井

受かったとたんに「わ~い!」となる人が多いので、感心でした。

土居

勉強自体はそんなに嫌ではなかったので。アタマプラスでやり残していた化学の勉強に取り組んでいました。工学部では化学はそんなにやらないんですが、好きなんです。共通テストが終わってから全くやっていなかったのもあって。

金井

最後、きれいに埋めていたよね。アタマプラスは難易度が3まであるのですが、入試が終わってから難易度3をやり直して、春休みまでにきっちり仕上げて卒業していきました。向上心や知的好奇心で純粋に勉強できるのは本来の姿というか、いいものですね。

好きなものを大切に

金井

今はひとり暮らしだけど、アルバイトはしているの?

土居

していないです。飲食系のチェーン店の面接で何回か落ちてしまって……。

金井

バイトとはいえ、それは傷心だったね。サークルは?

土居

ワンダーフォーゲル部です。

金井

やっぱり山登りが好きなんだね。大学の勉強は楽しい?実験はもうやっているのかな。

土居

はい。実験の先生はなぜか授業中どこかに行ってしまって、大学院生が教えてくれてるんです。最初は手伝いという話だったんですけど、いつの間にか院生がメインに……(笑)。

金井

(笑)。単位を落としそうな科目はある?

土居

ちょっと……。

金井

えっ!? 早くも!

土居

第二外国語というか、新潟大学は初修外国語と言って、1学期のうちに英語以外の外国語を2つ履修することになっているんです。8週間で終わるのでそんなに難しいことは学ばないんですが。スペイン語が希望だったんですけど、第4希望の中国語とロシア語になってしまって。

金井

なぜスペイン語を希望したの?

土居

プロレスが好きなんですが、その関係でメキシコに興味があって。

金井

そういえば、キン肉マンのTシャツを着てたよね。「そのTシャツはどこで買ったんだ!?」と気になっていたよ。尚輝くんの世代でキン肉マンは珍しいから。そうか、プロレス好きというのもあったのか。ライトノベルやアニメ、深夜ラジオも好きだよね。

土居

はい。受験が終わったらアニメを見ようと思っていました。

金井

かばんの中にライトノベルがいつも入っていたような。

土居

登校する時に電車の中で読んでいました。いちばん読んでいたのは『リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)』です。

金井

『リゼロ』かぁ。定番だね。深夜ラジオはオールナイトニッポンとか?

土居

そうです。当時は、勉強しながらラジオを聴くことができなかったので、最後の方はオードリーだけ。

金井

前に「何年か後にこうなっている」という未来予想図を書いてもらったことがあるんだけど、大学行ってからは「昼は講義に出て、夜はラジオを聴きながら勉強していたい」と書いていました。「ラジオを聴きながら自転車に乗っている時がいちばん楽しい」「通学時間にラノベを読むのが楽しい」とも書いてあるよ。

コツコツと一歩ずつ登って達成した

金井

今日、改めて尚輝くんのお話を聞いて、親御さんのサポートが大きかったんだろうなと思いましたね。お母様はお仕事帰りに寄ってくれてお話することがけっこうありました。お母様は朗らかで優しい、人当たりのとても柔らかい方です。基本はお任せいただいていたので、困っていることを相談するというよりは、こちらの方針をきちんとお伝えしてコミュニケーションを取る感じでした。末っ子だし、ご両親からしたらかわいくてしょうがないよね。

土居

当時は親からすごく言われていると思っていましたが、今振り返るとむしろ少なかったんじゃないかなと思います。

金井

自分の置かれている状況によって感じ方が変わってきているんだね。まさに渦中だと、「こっちはヒイヒイ言いながら登っているのに、もっとがんばれって言うな!」と思っちゃうよね。私の印象としては、つかず離れずで見守ってくださっている感じなんだろうなと思っていました。尚輝くんから見て、お父様はどういう人なんだろう。

土居

仕事しているか、趣味のことをしているかのどっちかしかない印象です。趣味はいろいろあるみたいです。最近は会社で余ったソーラーパネルをもらってきたと言って取り付けていました。あと、腐ってしまったウッドデッキを作り直していたことも。夜は洋画を観ていますね。

金井

尚輝くんの受験は、先ほどの山登りの話に尽きますね。私は案内人で、「全体のルートはこんな感じだよ。ここまでにこの時間でたどり着けば間に合う(間に合わない)よ」とやっているだけ。そういう意味では安心して見られていたというか、頼もしく思っていました。自分ができることは当たり前だと思いがちですが、真面目にコツコツできるのも才能のひとつ。これからも自分の才能を信じて、楽しみながらがんばってください。

 

(取材・文/くりもときょうこ)