※本記事は2023年2月22日時点のものです
こんにちは!
超個別指導塾まつがくの松本です。
本日、今年度の公立高校後期選抜志願者数の発表がありました。
長野県全体では募集人員10,070人に対し志願者数は9,792人で、倍率は0.97倍です。
少子化の影響から志願者数は減っているものの、人気校の倍率は依然高く、差がはっきり現れています。
今年の傾向は「2番手校普通科の高倍率」です。
それでは各通学区ごとに見てみましょう。
第一通学区(北信地区)
今年度は募集定員2,952人に対して志願者数2,894人(0.98倍)。
第二回志願予定数調査の時点では近年まれにみる志願者の多さでしたので、それを恐れて私立高校に流れたものと思われます。
高倍率となった高校は以下の通りです。
◆普通科
長野吉田 1.14倍
長野南 1.24倍
屋代 1.23倍
市立長野(総合科) 1.52倍
◆職業科・専門科
須坂創成(工) 1.2倍
長野西(国際教養) 3.0倍
屋代(理数) 1.83倍
ここ数年定員割れしていた須坂が1.05倍になったり、篠ノ井が0.94倍と定員割れしたり、ここ数年間とかなり違う様子になりました。
長野が1.07倍とそこまで高倍率ではない影響か、吉田、屋代などの倍率が高めになっています。
屋代は普通科理数科ともに高倍率です。
一方、職業科は須坂創成以外はどこもほぼ1倍に収まっており、近年の普通科人気が今年も継続しています。
これは大学進学率の高まりが影響していると思われます。
第二通学区(東信地区)
全体では募集人員2,128人に対して志願者数2,030人(0.95倍)。
高倍率となった高校は以下のとおりです。
◆普通科
岩村田 1.23倍
上田染谷 1.20倍
◆職業科・専門科
野沢北(理数) 4.75倍
上田千曲(工業/メカニカル) 1.35倍
上田千曲(工業/電気) 1.50倍
上田千曲(家庭/生活福祉) 1.15倍
今後予定されている統合の影響か、野沢北普通科(0.88倍)と野沢南(0.94倍)がどちらも定員割れを起こしています。※注:野沢北は理数科と合算するとほぼ1倍
その流れを受け、地域2番手校である岩村田や上田染谷が高倍率となっています。
昔と比べ私立併願が多くなっているものも関係しているかもしれません。
第三通学区(南信地区)
募集人員2,714人に対して志願者数2,593人(0.96倍)。
高倍率となった高校は以下のとおりです。
◆普通科
岡谷東 1.13倍
岡谷南 1.07倍
伊那北 1.08倍
赤穂(普) 1.03倍
松川 1.07倍
飯田(普) 1.06倍
飯田風越(普) 1.16倍
阿智 1.04倍
◆職業科・専門科
赤穂(商) 1.23倍
上伊那農業 1.06倍
飯田(理数) 1.67倍
伊那北(理数) 3.25倍
諏訪清陵が1.01倍と控えめな倍率に。
一時期の屋代もそうでしたが、中学部が新設されてから数年間は倍率が低めになる傾向があります。
諏訪二葉の1.01倍に対し、岡谷東と岡谷南の倍率が高く、諏訪市と岡谷市での差が出ています。
伊那飯田地域の普通科の多くは1倍を超えています。
これに対して職業科は上伊那農業、赤穂(商)以外はほぼ1倍に収まっています。
ここでも普通科人気の傾向が表れています。
専門科については飯田や伊那北の理数科が高倍率。
理数科が人気なのはどこの地区も共通しています。
第四通学区(中信地区)
募集人員2,276人に対して志願者数が2,275人(1.00倍)。
高倍率となった高校は以下のとおりです。
◆普通科・総合科
田川 1.06倍
松本県ヶ丘(全体) 1.18倍
松本美須々ケ丘 1.11倍
松本深志 1.15倍
松本蟻ケ崎 1.23倍
豊科 1.14倍
塩尻志学館 1.06倍
◆職業科
穂高商業 1.02倍
松本深志は昨年は定員割れでしたが今年は例年並みの倍率となりました。
他の普通科も軒並み高倍率で、ここでも普通科人気が読み取れます。
職業科を見ると穂高商業以外はすべて定員割れとなっています。
全県共通の傾向として、工業科よりも理数科の人気が高まっています。
大学進学を視野に入れた高校選択がされるようになっているのだと思われます。
以上、長野県公立高校後期選抜の志願倍率の分析でした。
これから3月1日(正午)までが志望変更受付期間です。
最近は私立併願が特別なことではなくなったため、倍率はここから大きくは変わらないと予想されますが、定員が少ない高校、学科は一人の増減が大きな影響を及ぼすため要注意です。
また、普通科内で同偏差値帯の高校へ志願変更することは十分考えられますので、現段階で1倍に収まっている高校についても油断は禁物です。
受験生のみなさん、最後まで気を抜かずにがんばりましょう!
(2023.2.22)
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