こんにちは。超個別指導塾まつがくです。
本日16時、公立高校入試の志願倍率が発表されました。
この記事では県央地区の各高校の数値を確認するとともに、今年の傾向についてもお話していきます。
※2024年度の最終倍率はこちら※2/29更新
〈最終倍率2024〉令和6年新潟県公立高校一般選抜:県央地区【新潟県高校受験情報】
※新潟地区の志願倍率はこちら※
〈倍率速報2024〉新潟県公立高校一般選抜:新潟地区【新潟県高校受験情報】
目次
この記事は5分程度で読み終えることができます。
【新潟県公立高校入学者選抜試験 志願倍率(2024/2/21時点)】
データはこちら⇨2024年 新潟県県央地区 公立高校倍率
※高等学校入学者選抜に関する情報より抜粋
志願倍率の概要
今年の倍率で高い数字が出たのは長岡向陵高校1.55倍です。続いて、加茂高校1.49倍、長岡高校普通科1.27倍となっています。
長岡向陵高校はここ数年間は高い数値が続いていますが、今年はさらに昨年比+0.15倍と伸ばし続けてきています。
長岡高校は普通科1.27倍(+0.24)・理数科1.06倍(+0.01)となりました。昨年にかなり倍率が下がったのでその反動もあり、普通科は高倍率になっています。一方で理数科は倍率が伸びなかったため学科間の差が大きくなりました。志願変更で普通科から理数科への変更が予想されます。
今回大きな動きがあったのは三条エリアです。加茂高校1.49倍(+0.32)と三条高校1.25倍(0.15)は近年では異例の高倍率になりました。
要因として、三条東高校の学級減があります。特に加茂高校は、三条東高校から落として狙った生徒も多いでしょう。一方で、当の三条東高校は1.10倍(+0.04)と想像されたほどの変化はありませんでした。
このあたりは見附高校0.60倍(ー0.26)も含めて志願変更での動きが例年よりも大きくなりそうです。
長岡地区でも同じような動きがあり、例年高倍率になっていた長岡大手高校が普通科1.16倍(ー0.23)、家政科1.05倍(ー0.38)と大きく倍率が下がりました。高倍率が続いていた反動が出たのでしょうか。長岡高校と長岡向陵高校の高倍率に挟まれる形になっているため、こちらも志願変更で動きが出そうです。
専門学科は長岡工業高校が1.24倍(+0.39)と、昨年大きく下がった倍率が戻ってきました。一方で長岡商業高校が0.84倍(ー0.29)と入れ替わるような数字になりました。長岡農業高校1.06倍(+0.05)は安定した印象です。
他では、昨年一学級減になって高倍率だった三条商業高校0.95倍(ー0.16)と一年で落ち着きました。
巻高校1.09倍(+0.00)、新津高校1.05倍(+0.05)、巻総合高校1.07倍(ー0.12)はいずれも1.0倍を超えて安定しています。
全体の傾向として、昨年からの反動が大きい印象です。上位校は倍率を戻す一方で、三条東や長岡大手の人気校の倍率は低めになっています。その影響が加茂高校や長岡向陵高校の更なる倍率上昇につながったようです。
予想外に倍率が高くなった学校もあり、志願変更も動きが読みにくくなっています。倍率に振り回されず、強い意志をもって最後まで勉強をやり切る覚悟が重要です。
第二志望学科を選べる高校の倍率について
長岡高校のように理数科があり、第二志望で普通科を志願できる学校は倍率の見方に注意が必要です。
普通科を第一志望とした志願人数に加え、理数科で不合格になった人も普通科で合格する可能性があるからです。
それを加味すると、より実質的な倍率は次の式で計算できます。
倍率=(普通科志願者数+(理数科志願者数ー理数科募集人数))÷普通科募集人数
これを計算すると下のようになります。
新潟高校普通科 (322+(143ー80))÷280=1.38倍
新潟南高校普通科 (380+(47ー40))÷320=1.21倍
長岡高校普通科 (307+(83ー78))÷240=1.30倍
発表されている数字より高くなるので、志願している皆さんはより緊張感をもって勉強の最終仕上げに取り組みましょう。
長岡大手高校の倍率の注意点
長岡大手高校は志願人数と受験人数に大きな差が出るということをご存知でしょうか。
実際に過去の入試結果をみてみると
令和5年
志願者324人 受検者304人 合格者236人
※志願者ー受検者=20人
令和4年
志願者325人 受検者294人 合格者235人
※志願者ー受検者=31人
令和3年
志願者312人 受検者277人 合格者196人
※志願者ー受検者=35人
毎年30人前後が「出願したものの受検していない」ことがわかります。
これは、一般選抜受検日の前に長岡高専の発表があるからです。
公立高校へ出願したものの、高専に合格したので受検しないということですね。
長岡大手高校は長岡高専と受検層が重なるので他の学校よりも大きく影響を受けます。
今年は例に比べて倍率が低いので、ある程度は他の学校にも影響が広がっていきそうです。それを加味しても、15人程度は不受検の生徒が出ると想定すると
(志願者数271人ー15人)÷募集人数233人=1.10倍
もとの数値に比べて、かなり目減りした数字になります。とはいえ1.0倍は超えており、志願変更の動きも予想されるので油断せずに受験の準備を進めましょう。
おわりに
今回は新潟県公立高校入試倍率:県央地区を見てきました。
倍率を見ると不安に思う方も多いと思いますが、やはり勝負はこれまでの積み重ねが大きいと思います。
これまで自分がやってきたことを信じて最後まで戦い抜きましょう!
倍率を見て不安になった、志願変更を考えたいというまつがくの生徒、保護者の方がいればいつでも教室にご相談くださいね。
【こちらの記事もおすすめです】
※下越地区の倍率速報はこちらです※
〈倍率速報2024〉新潟県公立高校一般選抜:新潟地区【新潟県高校受験情報】
※去年の倍率・志願変更の傾向を知りたい方はこちらの記事へ※
〈2023年最終倍率〉新潟県公立高校入試志願倍率:県央地区【新潟県高校受験情報】