卒業生x校舎長対談 卒業生x校舎長対談

高校受験を見据えて中3でまつがく本庄校に入った吉橋和輝さんは、部活があって週2回しか通塾できなくても、倦まず弛まず勉強を続けました。高校でも成績をキープしたことで、希望する指定校推薦を十分狙える状態で高3を迎えます。

合格までの2か月弱は、多くの受験生に伴走してきた講師が安心して送り出せると感じられるところまで、小論文と面接の練習を繰り返しました。その甲斐あって、緊張の中でもスムーズに試験を終えることができました。「坦々と勉強を積み重ねていくことはできそうでできない」と言う校舎長の土田崇康先生とともに、吉橋さんの穏やかで理想的な合格への道筋を振り返ります。

吉橋和輝さんのデータ

●出身校/埼玉県立熊谷西高等学校 ●将来の夢/地方自治体で働くこと

中3・4月

まつがく本庄校で春期講習に参加してから入塾

7月

期末テストで500満点中469点。前回より24点アップ

2月

熊谷西高等学校に合格。入試の時は国語と社会で90点獲得

高1・7月

期末テストでクラス順位5位

2月

学年末テストでクラストップに。高1の評定平均は4.0

高2・3月

高2の評定平均は4.4

高3・7月

高3・1学期の評定平均は4.4

11月

英検2級を何度か受験してスコアを上げていく(この時2159)

12月

指定校推薦で青山学院大学経営学部に合格

1.モチベーションのキープが最優先

静かで落ち着いた雰囲気が決め手に

土田

和輝くんが入塾したのは中3の4月でした。まつがくの春期講習会に参加したのがきっかけでしたね。

吉橋

他の個別指導塾も見学しましたが、まつがくは雰囲気の良さが印象的でした。静かで落ち着いた雰囲気で勉強できそうだと感じました。

土田

僕も当時から本庄校にいましたけど、雰囲気の良さは今も昔もあまり変わらないですね。入塾して3か月後の期末テストで469点を取って、早くも成果が出ていました。

吉橋

入塾前から定期テストはそれなりにできていたんですが、前回よりも入塾後はさらに点数が上がりました。

土田

和輝くんは中学の時から、特に社会がすごく得意だったんですよね。

吉橋

歴史が好きなんです。

土田

国語もできていました。

吉橋

現代文が割と読めていたのが大きかったかもしれません。逆に、英語と数学は苦手で。

土田

まつがくでは数学と英語をメインにやってもらっていましたが、その2教科は中学時代から苦手意識があったように思います。ところで古橋くんは高校受験を見据えての入塾でしたが、熊谷西高校の志望理由を改めて話してもらっていいですか?

吉橋

通学しやすかったのと、行事が楽しそうだったからです。

土田

なるほど。高校に入った時点では、将来のことはあまり話していませんでした

吉橋

大学には行きたいと思っていましたが、高校に入った時点では指定校推薦のことは知らなくて、高1が終わって成績がまあまあいい線いっていることが分かってから意識しはじめました。

土田

和輝くんの場合は、高1の夏の段階でクラス順位5位、学年末ではクラス1位で順調に上げてきていました。高1の時に勉強をがんばってくれたので、指定校推薦という選択肢もあるという話ができました。指定校推薦は高校によって枠が違いますし、行きたい大学・学部に枠がない場合もあります。幸い、和輝くんが行きたい大学や学部があることが分かって、そこに向けてがんばろうという話になりました。

理想的な学習の進め方

土田

高校に入ってからもまつがくで数学と英語の学習を続けて、atama+に切り替わったのは高1終わり頃でしたね。AI学習に面食らうことはなかったですか?

吉橋

そこは大丈夫でした。間違ったところによって、どの単元に戻るかが変わります。理解しきれていないところを根本からフォローしてくれるのがよかったです。まつがくの学習は、学校の授業よりも少し進んでいました。一度学んでいる状態で学校の授業を受けられるのは良かったです。

土田

高2になったところで、志望校をどうするかという話が出てきます。和輝くんに限らずどの生徒さんも同じですが、高1の時は、たとえ行きたい大学があったとしても途中で変わる可能性がある。だから、まずは定期テストをがんばってもらいます。高2になると、学校でも志望校をどうするかという話が出始めるので、志望大学を1~2校探してもらいます。和輝くんは高1の段階で評定平均が4.0,高2で4.4でした。

吉橋

高2になってからのほうが、高1の時より勉強のやり方がわかった感覚がありました。

土田

高校は偏差値がだいたい同じくらいの人が集まるので、入学後は勉強する子としない子で二極化します。勉強しない子が高2で「青学に行きたい」と思っても、指定校推薦は厳しいし、勉強していない状態が1年以上続いているわけだから、一般受験でも大変になってしまいます。そうなってほしくなかったので、和輝くんには評定平均を下げないように成績をキープするような声掛けをするように心がけていました。

 

もちろん、毎回1番を取ろうというようなハードなものではありません。上位5番以内になると差は誤差の範囲。実際にテストを受けるわけではない僕たちが、その少しの差のために発破をかけるのは意味がありません。本人のモチベーションが折れてしまったら、10番、20番下がるのはあっという間ですから。高3の1学期までの成績が指定校推薦に関わってくるので、モチベーションをキープすることが最優先です。和輝くんは部活もがんばっていたから、なおさらです。高校はテニス部でしたよね。

吉橋

中学は陸上部で、高校で新しいことをやりたいと思いました。部活はどちらかといえば緩い感じでしたが、終わったらもう夜なので大変でした。部活がない日は週に1~2日だったので。

土田

受験勉強でいちばん苦労したこととして、部活をしながら定期テストの勉強をすることとありましたが、両立は大変でしたよね。

吉橋

テスト期間中はさすがに部活は休みになりますが、楽ではなかったですね。

土田

和輝くんは電車通学だったから、電車の時間の都合でここに来る時間がなくなってしまう難しさもありました。

吉橋

まつがくは部活のない日に週2回ほど来て、あとは自習をなるべくがんばろうと。

土田

テスト前の部活がない期間は、数学など苦手な科目を集中的にやっていました。高1の時はまだ文系と理系に分かれていないので、理系科目も全部やる必要があります。

吉橋

部活もやりながら定期テストに備え、部活がない時は苦手な科目に取り組んでというのは、今振り返ると理想的だったかもしれません。

土田

志望校が見えてきてからは、受験科目で数学は不要という判断ができました。指定校推薦を狙うなら、定期テストの数学が良ければいい。熊谷西高校は進学校なので、atama+の数学は真ん中のレベルまでやってもらっていました。あとは高校で配布されているワーク的な教材も。それがちゃんとできていれば、狙ったところできちんと得点できるだろうという戦略でした。

2.指定校推薦を目指して

将来の夢につながる学部

土田

志望校は明治大学などいくつかの大学の名前が挙がっていました。青学の話が出てきたのはいつ頃でしたっけ?

吉橋

高3ですね。高2の時にオープンキャンパスに行って、青学はやっぱりきれいだったんです。明治にも行きましたが、「ビルだな……」という印象が強くて。

土田

熊谷西は、青学の指定校推薦は3つの学部がありました。経営学部にした理由を改めて教えてください。

吉橋

他の学部は法学部と文学部でした。経営学部のほうが将来、役に立つんじゃないかと思って決めました。

土田

和輝くんの将来の夢である、地方自治体で働くことともつながってきそうですよね。この夢はいつから意識していましたか?

吉橋

僕が住んでいる埼玉県美里町は、少し閑散としています。自分が生まれ育った町はどうなってしまうんだろうという思いがあって、中学生の時からなんとなく意識するようになりました。経営学部なら地元の活性化に役立つ学びができるんじゃないかと考えました。

苦手の英語は英検を目標に

土田

英語が苦手なのは高校に入っても同様でしたが、英検2級を取りました。

吉橋

指定校推薦がダメだった時に、英検2級で高いスコアを取っておくと有利になることが分かっていました。それで、スコアを高めるために英検2級は何度か受けていました。

土田

英検が英語の勉強のいい目標になっていました。

吉橋

そうですね、英検に向けて勉強していたのがそのまま英語の勉強になっていました。

土田

息抜きはどうやっていましたか?

吉橋

ゲームと部活のテニスです。テニスは趣味になるくらい好きでした。

土田

3年生になってゲームの時間を意識的に減らしたりはしましたか?

吉橋

意識的に減らしたわけではないんですが、そういえば3年の1学期はゲームの時間が少なかった気がします。指定校推薦が決まる最後の定期テストという重みがありました。

回数を重ねることで形になっていく

土田

青山学院大学経営学部の指定校推薦は、小論文と面接の試験です。

吉橋

夏休みの下旬くらいから、小論文と面接の練習をはじめました。

土田

指定校の枠が決まるタイミングが遅かったんだよね。

吉橋

はっきりしたのは9月のはじめ頃でしたね。これが受かれば合格だと、少しホッとしました。

土田

試験が11月23日だったから、実質2か月弱。ここからは一般入試や共通テストの勉強はお休みして、指定校推薦対策に特化していきます。

吉橋

小論文と面接の練習は、学校でもまつがくでもかなりやりました。

土田

小論文の書き方はそもそも学校の授業にありません。面接の練習も、高校である程度してくれますが、相手をする先生がどうしても固定されてしまう。もちろん、同じ先生に何回もやってもらうのもいいんですが、いろんな人にやってもらうこともすごく大事です。

吉橋

小論文は過去問をやったり、小論文の書き方の本に載っていた類題をやったりしていました。小論文はある程度量を書かないと、型が分からないんですよね。

土田

小論文は誰でも最初はそれなりには書けます。そこから中身や細かい文章のトーンを修正していきます。面接もそれなりに受け答えできるものの、表情は硬いし、自己PRも覚えていない。回数をこなすことで形になっていきます。おそらく、本番の緊張の中でも問題なく面接できるくらい練習したから、結果につながったんじゃないかと思います。

吉橋

小論文のテーマは経済系で、小論文のネタ本のようなものを見て練習しました。

土田

高校に先輩の合格体験記があるので、青学の同じ学部で受かった先輩が何をやっていたのか、どういう参考書などを使っていたのかを知ることができたのは良かったですよね。

3.できそうでできないことをやり抜く

指定校であっても100%の保証はない

吉橋

指定校推薦はよっぽどのことがない限り落ちないと言われていますが、練習しないとさすがに厳しかったです。合格が決まるまでは結構緊張していました。

土田

指定校イコール合格という認識を持っている生徒さんは多いですね。でも僕は「絶対受かるから大丈夫だよ」とは一切言いません。慢心してしまうので。大学入学後の長い人生においても、慢心することでチャンスを逃すことはあります。たとえば就職活動で「この会社は受かるだろう」と気楽に考えていたら落ちてしまうということも珍しくありません。慢心しないでほしかったので、練習はきっちりやってもらいました。

吉橋

日付も決めてやっていました。

土田

指定校推薦であっても、100%の保証はないんですよね。受かる可能性が高いからといって、小論文や面接の練習をやらなくていいわけじゃない。和輝くんも、指定校の枠が取れて少しホッとしたと言っていたけれど、どうでしたか?

吉橋

先生が緩まない環境をつくってくれていたのと、コンスタントに練習していたので、気持ちが緩む感覚はありませんでした。

土田

面接は週に2回ぐらいやって、小論文は宿題で1本は書いてもらっていたので週2本。本番まで2か月弱ですから、多めにやってもらっていました。

自信を持って送り出せた

土田

試験の直前1週間は、最終確認でした。面接だったら基本的な受け答えとか、小論文なら根本的なところが欠けてないかとか。そもそも、直前期に細かいことを突っ込まれても困りますよね。何校も受けるならチャンスも複数ありますが、和輝くんの場合はこの時点で1校だけです。

吉橋

間に合っていないというような焦りはありませんでした。

土田

もし、間に合っていない状況だとしたら、この1週間でものすごく詰める感じになってしまったと思います。詰めることは簡単ですが、詰めたことを使いこなせるかどうかはまた別です。使いこなせるようになるためには時間が必要だし、回数をこなして身につけていくしかありません。和輝くんは他の生徒さんと比べても面接や小論文を数多くやったから、僕も自信を持って送り出せましたし、和輝くん自身もそんなに緊張せずに受けられたんじゃないかと思います。

吉橋

当日、緊張はしましたが、いざ小論文を書きはじめたらスムーズに書けました。

土田

小論文のテーマは?

吉橋

企業の不祥事による影響です。練習で書いた中に似たようなものがあったので、「前に見たな」と思いました。

土田

面接はどんな感じだったんですか。

吉橋

先生3人の個別面接で、穏やかな感じでした。はじまってしまったらこちらもスムーズで、手ごたえがありました。

土田

試験が終わって和輝くんから話を聞いて、これは大丈夫そうだなと感じました。どの生徒さんもそうですけど、こんな風に送り出したいですよね。こちらが不安になってしまうと絶対に生徒さんに伝わってしまいます。見守っている僕たちが「やれることはやった」と感じられるまで、たくさん練習してもらいました。そこまでやればあとはもう、体調管理だけですね。

要点を意識して勉強する

土田

青学の経営学部は英語にも力を入れています。

吉橋

英語は将来使う可能性もあるので、その点もいいなと思っています。

土田

さすがにまだこの段階では、入りたいゼミや気になる先生はいないかな?

吉橋

面接の前に調べて、「地域創生」が気になっています。

土田

地方自治体で働きたいという夢に近づけそうですね。受験勉強でいちばん力がついた点や、受験を通して得たものとして、「早くから計画的に勉強する」とか「コツコツ続ける」ということを挙げてくれていました。

吉橋

中学3年生からずっとまつがくで勉強してきていて、自分のペースができたことが大きいと思います。定期テストの時も、早くから勉強をはじめられていました。

土田

和輝くんのように大きなアップダウンがなく、着実に積み重ねて希望を叶えることができる人は、多くはありません。高校はどの科目も難しくなるから、中学の時に勉強ができた人が高校で苦戦することもあります。大体の人はやはり、高校受験が終わった後とか、高2になった時とか、節々で怠けてしまうものなんです。それで成績を下げてしまう人もいる。

 

さっき話した二極化で勉強をやらなくなってしまうと、たとえ塾に通ったとしても、勉強がだるくなると休みがちになってしまう。和輝くんは部活がある中でも、サボらずに定期的に来ていたことが大きかったと思います。やはり塾講師としては、提案した曜日や時間に来てほしいんですよね。ドラマチックな起伏がなく、坦々と勉強を積み重ねていくというのは、できそうでできない。それができた和輝くんは、すごいと思います。

 

最後に、来年以降受験する後輩たちにアドバイスやメッセージがあればぜひ、お願いします。

吉橋

指定校推薦だったら、定期テストで点数を取るしかありません。テスト範囲を漫然と勉強するのではなく、自分で「ここが大事だな」と自覚して勉強すると、点数が取れるはずです。

土田

和輝くんは将来の夢が決まっているので、それに向けて努力できればきっと大丈夫。楽しく実りある大学生活を送ってください!

 

取材・文/くりもときょうこ