卒業生x校舎長対談 卒業生x校舎長対談

高橋聡大さんはとある個別指導塾に通っていましたが、「自分ひとりでもできる勉強方法」に違和感をおぼえます。お兄さんの入塾をきっかけに、atama+を使ったAI学習に興味を持ちまつがくへ。

勉強習慣がなかったという高橋さんですが、週5日まつがくに通うことで勉強習慣がつき、着実に力を伸ばしていきました。熱い心で寄り添ってくれる長野駅東口校の鶴吉雄一郎先生と、高橋さんの高校受験、そして合格に必要なチカラについて対談しました。

高橋聡大さんのデータ

●出身校/信州大学教育学部附属長野中学校 ●これからの目標・夢/東京大学理科Ⅰ類を目指せるレベルまで学力を上げる 

中3・8月

長野高校に通う高2の兄がまつがくの説明を聞いた話を受け、興味を持って体験に。それまで通っていた別の個別指導塾をやめて入塾。atama+で英・数・理・社を選択し、月・水・木・金は1回180分受講。加えて、毎週土曜日に1回240分の受験対策トレーニングを受講

12月

atama+の4教科を最高難易度で完全コンプリート。受験対策トレーニングで毎回実施しているテストでも500点満点で85%以上安定して得点できるようになる

2月

併願の私立長野日本大学高等学校の特進科に合格

3月

長野高校に合格。入試直後からatama+で高校の英・数に取り掛かる

高1・現在

部活と勉強の両立にはげむ

1. 自分の道を模索しています

祖父も父も医者だけど……

鶴吉

聡大くんと初めて面談した時は、お父様が一緒だったんですよね。お父様が同席されるのは珍しいのと、さらに聡大くんのお父様はお医者様なので、実はちょっと緊張していたんです。

高橋

父がまつがくに興味を持ったみたいで、「話を聞きたい」と言ってついてきたんです。

鶴吉

お医者様ですから、一般的に受験が難しい医学部に入学されていて、さらに卒業して医師国家試験にも合格している方ということです。受験勉強をしっかりおやりになっている方ですから、受験指導をしている者としては、下手なことは言えないという緊張感がありました。お父様だけではなく、お祖父様もお医者さんだそうですね。

高橋

医者は人の命や健康を預かる繊細な仕事です。僕はプレッシャーに弱いし、体調を崩しやすいので、医者は性に合わないと思っていて、別の道を模索しているところです。

鶴吉

聡大くんは数学と理科が得意だし、atama+に興味を持ったように最先端のAI研究にも興味がありますよね。面談で、理系の中でも工学系、さらに情報・電子系がいいんじゃないかというところまで話をしています。

atama+で効率的に学習

高橋

まつがくを知ったのは、当時高2の兄が大学受験を見据えて塾を探していて、母と説明を聞きに来たのがきっかけです。兄から話を聞いて、僕はatama+を使ったAI学習に興味を持ったんですね。それで体験に来ました。

鶴吉

それまでは、別の個別指導塾に通っていましたね。

高橋

はい。テキストをやって答え合わせをして、先生から解説を聞くという感じで、ひとりで勉強するのとあまり変わらないスタイルでした。僕に勉強習慣があまりなかったのもあります。まつがくは、具体的に説明をしてもらえたので、信用できそうな感覚がありました。

鶴吉

聡大くんは信大附属中ですから、学校や家でもそれなりに勉強していたと思います。atama+を初めてやってみて、どうでしたか?

高橋

答え合わせが不要なのと、解説が自動で出てくるので「楽だな」と感じました。問題を自分で選ばなくていいのもよかったです。問題を解くのも楽しいです。

鶴吉

淡々と勉強できるタイプで、スランプや気持ちのアップダウンもほとんどなかったですね。ずっと安心して見ていられました。聡大くんのお兄さんと弟さんもまつがくに通ってくれていますが、3人ともマイペースで穏やかです。

2. 半年間のモーレツ受験対策

4時間の受験対策トレーニング

鶴吉

高校は、最初から長野高校に行きたいと話があって、そこに向けて計画を立てることになりました。土曜日も含めて週5日というのはなかなかハードでしたね。

高橋

火曜日は別の塾で英語(英会話)、日曜日は国語を勉強していたので、それ以外はまつがくに通うという感じでした。取り組みたい教科数が多かったですし、勉強習慣をつけたいこともあって、必然的にこのペースになりました。

鶴吉

そして、土曜日の受験対策トレーニングです。12時からはじめて16時半くらいまで、1回4時間取り組んでいました。高校入試の過去問から、長野県の公立高受験のレベルに合わせた問題を5教科すべて解いてもらっていました。

高橋

ただ解いて答え合わせするだけじゃなくて、先生からフィードバックをもらって、できなかったところをもう一度解いて、さらに翌週までの課題も決めていました。

鶴吉

平日もまつがくで勉強しているのに受験対策トレーニングの課題もあって、しんどくなかったですか?

高橋

あんまりしんどいとは感じませんでしたね。着実に力がついていたので、勉強していることでメンタルが安定していたかもしれません。

鶴吉

息抜きはどうやっていたんですか?

高橋

平日は学校行って、まつがくに来て、帰ったら好きなことをしていました。週末は朝早起きしてゲームしたり。受験対策トレーニングは、後半、内容がハードになってきたあたりからペースが落ちました。

鶴吉

それでも十分早いペースでしたよ。聡大くんは、atama+でも「戻り学習」が少なかったです。atama+はどの問題にどれだけかかったかとか、解けなかった時にどこの単元まで戻ったかなどすべてデータが残ります。教師側で見るデータに進捗の報告がどんどん来るので、見ているほうは楽しかったですよ(笑)。

4か月後には、atama+の4教科を最高難度のレベル3まで完全コンプリートしていました。学校の定期考査でも変化がありましたか?

高橋

そうですね、数学はケアレスミスが結構多かったんですが、明らかに減りました。まつがくに入る前と比べて圧倒的に勉強時間が増えたので、テストの点数が底上げされました。

鶴吉

猛烈に勉強した成果がちゃんと出ていますね。

合格したけど悔しかった思い

鶴吉

受験までの間、お友だちも支えになってくれたようですね。

高橋

クラスで毎週自習の時間があるんです。一緒にワイワイ勉強してモチベーションを高め合えたり、部活では勉強の愚痴を吐き出したり、ちょっとしたことで気が楽になっていました。

鶴吉

親御さんはどうでしたか?

高橋

兄の受験を経験していたのもあって、プレッシャーもなく、「大丈夫でしょ」という感じでした。

鶴吉

お母様とは月1回面談がありましたけど、お子さんたちがのびのびと生活できる雰囲気をつくる方だなと感じていました。

高橋

友だちの話を聞いていても、うちは勉強のことを言われないほうかもしれないです。

鶴吉

長野高校の合格ラインである5教科で8割得点、つまり500点中400点以上という目標も12月には安定して達成できるようになりました。2月に併願の私立の特進科に合格しました。ホッとして、気持ちが緩むということはなかったですか?

高橋

やることは変わらないので、それはなかったですね。

鶴吉

そして迎えた3月の受験では、415点で合格でした。でも、悔しかったんだよね。

高橋

自分では450点を目標にしていたので、悔しかったですね。得意な数学は8割以上できた手ごたえがあったんですが、国語は文章題が意外と多くて未知数という感じでした。社会と英語はもともとちょっと苦手で、8割行くか行かないかという手ごたえでした。

3. 壁にぶち当たってもがくところから

東大を目指してみないか?

鶴吉

合格してすぐに、高校の英語と数学をはじめてもらいました。このあたりから、実は私、聡大くんにプレッシャーをかけはじめたんです。

高橋

東大の理科Ⅰ類ですね。

鶴吉

東大を目指せばどこでも行けますから。

高橋

最初に聞いた時は、無理じゃないかと思っていました。

鶴吉

お母様との面談でも、「うちの息子、ピンと来ていないみたいですよ」と言われました(笑)。聡大くん自身の選択肢の中にはなかったかな?

高橋

そうですね。そもそも将来の夢がまだ具体的になかったので……それで、進路が広がりそうだと思って長野高校に行ったというのもあります。

鶴吉

東大は2年間教養学部なので、そこで進路を変えることも可能です。理科Ⅲ類(医学部)だけは別ですが。その点でも大学でいろんな刺激を受けながら柔軟に将来を考えることができるので、アリだなと思いました。それに、見込みがなければ口が裂けても言えないですよ。聡大くんのように淡々とできる人でないと東大合格のレベルまでは行けないですから。

圧倒的な「時間」とやりきる「習慣」

鶴吉

今は、部活と勉強の両立に苦戦しているようですね。まつがくには受験期より1日増えて週6で来てくれています。

高橋

部活は硬式テニス班に入りました。夜7時くらいまで部活をやってからまつがくに来て、9時半まで勉強して家に帰る感じです。学校の授業は、とにかく早いですね。数学は教科書をバーッと進めて「みんな大丈夫だよね」という感じです。英語は予習していないと授業が成り立たないですね。

鶴吉

言わなくても自分で学習できるでしょ、という雰囲気でしょう。

高橋

だから、まつがくに来ても課題と予習で終わってしまって、atama+で先取り学習する時間はほとんどない状態になっています。

鶴吉

学習効率を上げていくしかないですね。たとえば朝早く起きて勉強して、その分早く寝るというふうに生活サイクルを変えて行かないと難しい。あと、聡大くんとは一度話をしたけれど、「一回壁にぶち当たって苦しめ!」と。もう無理となったところで、いよいよ次のステージに進めると思うんです。

高橋

まだ1年生だからできることですね。

鶴吉

受験生には言えませんよ。1年生だから壁にぶち当たってもがく猶予がある。

高橋

高校受験はもっと早く取り組んでおけばよかったと思います。結果的に合格はできましたけど、勉強は続けていれば伸びるし、もっと無理のないかたちで合格できたのかなと。

鶴吉

たしかに、半年での合格は誰にでもできることではないですからね。逆に言えば、時間を費やせば到達できるのが勉強です。学力というのは「時間」なんですよ。もともと勉強ができる、理解が速いといった能力よりも、圧倒的な時間を積み上げたかどうかですね。あとは、決めたことをやりきる力です。もちろん、1日10時間勉強するとか、到底できなさそうなことをやりきるということではないですよ。1時間でもいいんです。やると決めたらやる。「今日はここまでやろう」と決めたら、最後までやりきる。その積み重ねです。そのふたつができないと、たとえ長野高校に合格しても入ったあとがつらくなります。それに受験に限らず、このふたつができれば、どういう世界に飛び込んだとしても、結果を残せる人間になれると思うんですよね。積み上げた時間、やりきった力は自信になりますから。

高橋

毎日勉強を続けたことで、着実に力が着いたと実感しています。

鶴吉

3年後に向けて、がんばりましょう。まずは壁にぶち当たるところからだけど、しっかりサポートしますよ!

 

(取材・文/くりもときょうこ)