こんにちは。
超個別指導塾まつがくの円山です。
この記事では新潟大学医学部保健学科について、学部学科情報や受験情報、合格するために必要な学力などをお話しします。
↓の動画の補足情報もあります。
※概要はこちらの動画もぜひご覧になってください!
目次
この記事は8分程度で読み終えることができます。
大学情報・学部情報
所在地
新潟大学医学部は旭町キャンパスにあります。
旭町キャンパスは複数の高校や附属小学校がある「学校町通」に位置し、周辺には新潟市役所、古町商店街、白山神社、りゅーとぴあ、などがあります。
歯学部の学生は1年次は五十嵐キャンパスで教養科目を履修し、2年次以降は旭町キャンパスで専門科目を学びます。
キャンパスの移動はありますが電車一本で行き来できるので利便性は高いです。
学科
新潟大学医学部には以下の2つの学科があります。
◎保健学科
保健学科には3つの専攻があります。
・看護学専攻
・放射線技術科学専攻
・検査技術科学専攻
どの専攻でも卒業時に国家試験に合格することで現場で専門職として働くことができるようになります。
各専攻で取得するべき資格を表にまとめました。
資格試験別の合格率は記事の後半で紹介します。
◎医学科
医師を目指す学生が集まります。
医学科の詳細は別の記事でご紹介しています。
→新潟大学医学部医学科に合格するには〈倍率・入試科目・国家試験合格率〉
進路情報
専攻ごとの進路を見てみましょう。
◎看護学専攻
卒業生の約60%が看護師の道に進み、病院や診療所に就職します。
他にも保健師として自治体に就職する、助産師として病院に就職するなど複数の選択肢から自分に向いたものを選ぶことができます。
大学院への進学も15%ほどいて、より学びを深めたうえで医療の現場に出たり大学教員として指導・研究の道に進むこともできます。
新潟大学の保健学研究科では日本看護協会が認定する専門看護師(慢性看護・母性看護・がん看護・地域看護・遺伝看護)の育成も行っています。
◎放射線技術科学専攻
放射線技術科学専攻では主にX線撮影やMRI、PETなど放射線を用いた画像の撮影・診断技術を身につけ、放射線治療および放射線管理などに関する専門的知識・技術を修得することができます。
先進医療では欠かせない技術であり、卒業後は約75%が病院へ就職し約20%が進学します。
他の専攻に比べ進学率が高いことが特徴です。
◎検査技術科学専攻
検査技術科学専攻では、医療や健康に関わる専門知識を学びます。
卒業後は生命科学や検査技術科学を活かし、医療現場での診断や健康管理、行政機関での保健指導、検診機関での検査など、多くの場所で活躍します。
約60%が病院へ、約25%が検査・検診機関へ就職します。
進学は約10%と他の専攻に比べると少し低くなっています。
試験科目・配点
医学部保健学科の募集人員は以下の通りです。
受験方法は学校推薦型選抜・一般選抜(前期)・一般選抜(後期)の3種類です。
学校推薦型選抜
小論文・面接・出願書類を総合して選抜を行います。
小論文は英語の読解と日本語の記述がセットになっています。
英語については英和辞典を一冊持ち込み可能となっており、専門的な単語が出てくることが予想されます。
専門用語をあらかじめ覚える必要はありませんが、出そうなテーマの対策は必要でしょう。
また、放射線技術科学専攻のみ、面接で数学の口頭試問がある点にも注意しましょう。
全体として、共通テストが免除されている代わりに小論文と面接に学力を判定する内容が含まれることを意識しましょう。
一般選抜(前期日程)
試験科目は以下の通りです。
「看護学専攻」と「放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻」で傾向が異なります。
◎看護学専攻
文系・理系の両方から受験が可能ですが、共通テストの理科では「基礎なし2科目」、または「基礎2科目+1科目」のどちらかを選ぶ必要があります。
文系の場合は「化学か生物の得意な方+それ以外から基礎2科目」の3科目受験が主流になるでしょうか。
個別試験は国語と英語なので、数学が得意な生徒は不利になるかもしれません。
ただし古文・漢文は範囲外なので、必ずしも文系が有利というわけでもないようです。
「数学が苦手で理科が得意な理系の生徒」が一番長所を活かせるかもしれません。
◎放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻
共通テストの科目選択は一般的な理系科目です。
放射線技術科学専攻のみ地学が選択できない点は要注意ですね。
個別試験は数学・英語。数学は数IIIまで含まれるので対策は必須です。
どの専攻でも共通テスト900点、個別試験400点の比率なので、まずは基礎をしっかり固めることが重要です。
共通テストの合格者平均点が約7割なので、ここを超えることが第一目標になるでしょう。
一般選抜(後期日程)
共通テストの科目選択・配点は前期日程と同じです。
個別試験は3学科とも面接300点のみです。
個別試験での逆転は期待し難いですね。
共通テストでの得点が重要です。
合格への戦略
合格者平均点・最高点
一般選抜(前期日程)ではセンター試験で68.7%が合格者平均点です。
個別学力検査では60.4%なので、個別試験での点数の取りにくさが読み取れます。
また、最高点と平均点の差はセンター試験で90.9点、個別学力検査で56.4点です。
個別試験では差が出にくい、つまり逆転は起こりにくいと言えるでしょう。
共通テストで高得点を取ることが重要です。
後期日程では個別試験での差がさらに減少していますね。
共通テストの時点で結果はほぼ出てしまっています。
学校推薦型選抜では合格者平均点が74.6%となっています。
小論文で高い完成度が求められています。
小論文は6~7割程度は取れる「そこそこ書ける」生徒は多くいます。他の受験生より一つ上のレベルの出来を目指しましょう。
偏差値 / 目標とする学年順位
新潟大学の中では難易度は標準的と言えるでしょう。
とは言っても国公立大学なので、もちろん簡単ではありません。
上の表は各高校の進学実績から大まかに計算したものです。
地域トップの進学校で学年の半分以上、中堅校では上位の成績をキープし続けることが必要です。
早い段階から目標を持ち、高校選びでも上を狙っていくことが重要です。
国家試験合格率
はじめにも書きましたが、保健学科は卒業時に専攻ごとの目標になる国家試験に合格する必要があります。
ここからは国家試験の合格率を専攻ごとに見ていきましょう。
◎看護学専攻
看護学専攻で目標になる国家試験は看護師と保健師です。
新潟大学は看護師の資格と同時に保健師の資格も取得するので将来の選択肢を広げることができます。
また、助産師の資格を目指すコースもあります。(希望制ですが定員があります)
各資格の合格率は以下の通りです。
看護師は専門学校の卒業生なども含めて受験者数が多いので、全国平均合格率は90%前後で安定しています。
それに比べると保健師は全国平均合格率が年によって大きく上下していることがわかります。
助産師の全国平均合格率は高い数字で安定しています。
そんな中で、新潟大学の合格率はどの資格でも100%に近い数字が出ています。
真面目に学んでいれば成果が期待できるということですね。皆さん医療従事者としての自覚をもって勉学に励んでください。
◎放射線技術科学専攻
放射線技術科学専攻で目標になる国家試験は診療放射線技師です。
全国平均合格率はおおむね75~85%程度と考えてよさそうです。年ごとのばらつきが大きいですね。
新潟大学を卒業した生徒の合格率は例年90%以上です。
全国平均を大きく上回る数字であり、それだけ質のいい教育がなされていると考えられます。
◎検査技術科学専攻
検査技術科学専攻で目標になる国家試験は臨床検査技師です。
全国平均合格率は70%後半で安定しています。
それに対して新潟大学の卒業生はおおむね90%以上の合格率が出ています。
全国平均よりも十分に高い数値が出ていますね。安心して学問に打ち込めるでしょう。
おわりに
新潟大学医学部保健学科の受験についてお話しました。
高齢社会の日本にとって、医療関係の職業はQOL(生活の質)を高めるうえで重要性が増してきています。
また、接する機会の多い身近な職業なので人気も高いですね。
しかし保健学科が3専攻に分かれているように、一言で医療関係と言っても実は選択肢が非常に多い(=専門性が非常に高い)分野でもあります。
進路選択の際は、自分が一番興味をもてる分野はどこで学べるのかをよく調べることが重要です。
自分はどんなことをしたいのか、どんな人の力になりたいのかをよく考えて、強い志をもって進路を実現していきましょう。
受験を考えている皆さんの参考になれば嬉しいです。
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