こんにちは!個別指導塾まつがくの阿由葉です。
1時限目 国語
国語は例年、比較的平均点が高い教科です。
ここで勢いをつけられれば2時限目以降もスムーズに進めることができます。
問1 論説文(37点)
傾向:定番の漢字の読み・文法の他、100文字の作文問題等、内容が完全に定着した印象です。
対策:100文字作文の問題そのものはそれほど難しくありません。本番できちんと得点できるよう、早い時期から少しずつ練習しておきましょう。
問2 意見文(10点)
傾向:例年通りで、特に変更はありませんでした。
対策:今後は形式が変わり長めの記述問題が出題される可能性があります。記述力と読解力をしっかり磨いておきましょう。
問3 古典(19点)
傾向:ここ数年続いた漢文が出題されず、漢文内容は故事成語の知識問題のみとなりました。
対策:漢文は再び出題されるようになる可能性が高いです。古文・漢文両方に対応できるよう、計画的に学習しておきましょう。
問4 漢字(6点)
傾向:前年度同様、「書き」ではなく「同音異義語」を問う選択問題でした。配点は今後も低いままだと思われます。
対策:選択問題対策として、言葉の意味までしっかりおさえた上で漢字練習をしましょう。日々の提出ノートを活用するのがおすすめです。
問5 小説(28点)
傾向:小説の文章表現について40文字以内で問う問題が出題されました。今後も幅広い記述問題の出題が予想されます。
対策:物語の読解や文法、長めの記述と、それぞれの問題に対応できる力を過去問を解くことで養っておきましょう。
作文問題についての補足分析
数年前に登場し定着した作文問題ですが、他県比べると特徴がある分「正しく」対策する必要があります。
○現状について
2016年度から出題が始まり、2019年度まで4年連続で出題が続いています。
配点は初年度が10点、以降は8点と、配点としては比較的大きくなっています。
とは言え得点全体の1割以下なので、作文問題に時間を取られ他の問題が解けなかったという事がないよう、時間配分に気を遣う必要があります。
最大の特徴は論説文の中に組み込まれているということです。
論説文の内容をある程度踏まえた上で作文問題を解くという形式は、あまり他県では見られません。
ポイントは2つです。
①本文の内容をキーワードを使ってまとめること(要約)
②出題に沿った意見を書くこと(作文・意見文)
ただし、前述した通り決して難しい問題ではありません。
「書く」という経験を積むことがまず一番の対策ですので、普段の学校の授業からきちんと書くようにしましょう。
○他県との比較
他県ではほとんどの場合、独立した大問として出題されます。
資料を読み込んで書く形式がほとんどですが、これは現在の長野県の社会入試問題(大問4)と似ています。
「資料を読んで書く」問題は社会で補完できている事が、長野県の国語において上記のような作文問題が出題されない理由の1つなのではないかと思われます。
ちなみに長野県同様、作文問題が論説文の中に含まれているのは東京都、群馬県、山梨県、滋賀県しかありません。
また、兵庫県や京都府は作文問題はもちろん、長めの記述問題もありません。
○対策
過去問対策は必須です。
必ず直近4年分は時間配分を意識しながら解きましょう。
他県入試を使って演習する場合は、前述した4つの府県(東京都、群馬県、山梨県、滋賀県)の過去問を解くと良いと思います。
特に群馬県の作文問題は長野県と似た部分が多く、取り組みやすくなっています。
答え合わせをする際には漢字の誤字や脱字、また文が口語体(話し言葉)になっていないか確認しましょう。
近年漢字の書き取り問題が出題がされなくなった分、漢字の正しい書き方、使い方はこちらで問われていると考えられます。
文章に口語が混じってしまう事への対策としては、自分の書いた解答を誰かに見てもらうのが一番早いです。
学校の先生や、まつがくの先生に見てもらうようにしましょう。
記述問題が苦手な方は、まずは何でも良いので書いてみる事をおすすめします。
一番良くないのは「分からないから」と言って模範解答を丸写しにすることです。
ここが大事なのではないか、というポイントだけでも自分で書きましょう。
その上で解説を見たり、聞いたりする事で理解が深まります。
繰り返しますが、何も考えずただ解説を見たとしたら、それは勉強にも対策にもなりません。
まずはとにかく書くことから始めてみましょう。
その他の教科はこちら。
数学:2019年度出題傾向と対策:数学編🔢【長野県高校入試】
社会:2019年度出題傾向と対策:社会編🌏【長野県高校入試】