こんにちは!
超個別指導塾まつがくの松本です。
さて、2022年度長野県公立高校入試、後期選抜の志願者数が発表されました。
ここでは様々な観点から分析を行いたいと思います。
中3人口と定員について
今年度は長野県全体の中3人口が昨年度より239人多く(18,405→18,644)、それにあわせ中野西、長野東、長野南、伊那弥生が丘の4校で定員が各40人ずつ増えました。(池田工業は40人減)
私立高校では長野俊英と上田西がそれぞれ5人ずつ増えました。
まとめると以下のようになります。
【対昨年比】
中3人口:239人増
定員:130人増
差し引き:109人オーバー
なお、後期選抜志願者数自体も昨年度と比べ9,752→9,944と192人増えています。
学科別の傾向
全体の志願倍率は昨年同様0.97倍でした。
学科別に見ると普通科(1.01倍)と理数科(1.17倍)以外は定員割れしています。
高校卒業後の進路まで見越して高校選びをする生徒、保護者が多くなったのかもしれません。
保護者の方とお話をしていても感じますが、数年前まで高かった実業科人気がここ最近は控えめになってきています。
特に総合学科が顕著で、倍率が 0.95→0.91→0.81 と右肩下がりになっており、1倍以上は塩尻志学館(1.03倍)のみです。
設置当時は希望科目を学べるという点で話題になりましたが、普通科との違いがうまくアピールできていなかったり、高校再編対象校に挙げられていることなどが振るわない原因かもしれません。
地域別の傾向
旧通学区トップ校の倍率が比較的抑えめになっており、その分2番手、3番手校が人気です。
「都市部の高校に人気が集中する」という近年の傾向がますます強まっている言えるでしょう。
【都市部周辺の上位校が定員割れをしている例】
・須坂高校(-9人)
・松本深志高校(-2人)
・大町岳陽高校 学究(-2人)
・諏訪清陵高校(-1人)
・伊那北高校 普通(-1人)
・飯田高校 普通(-8人)
・飯山高校 探求(-13人)
それに対し、長野市や松本市、上田市などの都市部にある2番手、3番手校の倍率は高くなっています。
【都市部の2番手、3番手校で倍率が高い例】
松本県ヶ丘高校・全科 1.16倍(+43人)
松本蟻ケ崎高校 1.26倍(+74人)
上田染谷高校・全科 1.18倍(+41人)
長野吉田高校 1.20倍(+49人)
長野西高校・全科 1.23倍(+48人)
ここ数年のトレンドである安全志向と都市部志向(学力が高いトップ校は勉強についていくのが大変そうだから、少し余裕をもって都市部にある高校に行きたい)が、今年はさらに強くなったと言えます。
その他
このような傾向の中、長野高校が久しぶりに高倍率(1.15倍、+42名)となりました。
ここ2年間は1.04倍(+10人)、1.06倍(+16人)と控えめでしたが、今年は3年前の1.18倍(+51人)に次ぐ高倍率になりました。
長野市内の信大附属中人気が関連していると推測されますが、他の地域トップ校の倍率が軒並み下がった中で1校だけ気を吐いています。
以上、2022年度長野県公立高校後期選抜の倍率分析でした。
ぜひ参考にしてみてください。
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