※この記事は2022年3月時点でのものです
こんにちは!
超個別指導塾まつがくの松本です。
この記事はこのような方におすすめです。
・長野県で中学校受験を検討している方
・2022年度長野県中学校受験者数の傾向を知りたい方
・信大附属長野中、諏訪清陵高校附属中、市立長野中、屋代高校附属中についての情報を知りたい方
信大附属長野中
実質倍率は昨年とほぼ変わらず2.01倍でした。
対象学年の人口が減っているのにも関わらず受験者数が変わらないのは、ここ数年100名以上の生徒が長野高校へ合格し、『信大附属長野中に行けば長野高校へ行ける(可能性が上がる)』という認識が広まったためだと思われます。
入試時間がコロナの影響で1科目20分間と短縮されたため、いかにミスを抑えるかが合格のポイントであったと思われます。
出題範囲は小6の1学期までですが、社会のみ、小5範囲までしか出題されなかったようです。
作文は『ルールとマナーの違い』を小学校生活の経験を踏まえて記述するというもので、2つの物を比べて書くという昨年同様のテーマでした。
面接では
『学校生活で自分の思い通りにいかなかったときはどんなときか』
『その時どのようにしたか』
『学校は楽しいか、どんな時にそれを感じるか』
『将来どのような人になりたいか、そのためにはどうすればいいか』
といったような、『○○についてどう考えるか』といった質問が多くされました。
学習の評価の観点が変わり、主体的に学習に取り組む態度を評価するようになったことが関係していると思います。
この傾向は今後も変わらないはずですので、受験生は面接の際に自分の考えや行動の理由をはっきりと言えるようにしておく必要があります。
屋代高校附属中・諏訪清陵高校附属中
昨年までは男子40名、女子40名という男女別の募集でしたが、今年から男女関係なく80名という募集に変わりました(市立長野中も同様)。
この影響はそれほど見られなかったようですが、具体的にはどうなったでしょうか。
屋代附属中
過去3年間倍率が下がり続けていますが、今年も下がり、2.69倍と初めて3倍を切りました。
諏訪清陵中が2.66倍でしたので、ほぼ変わらなくなりました。
開校当初の倍率は6倍以上でしたので、一時期の熱狂は収まった感があります。(それでも高倍率ですが)
2年前に信大附属長野中との併願ができなくなってから、受験者層が屋代附属中→屋代高校ラインと信大附属長野中→長野高校ラインに完全に分かれました。
どちらの高校を希望するかで受験中学が決まります。
地理的なものも関係していますが、長野市北部から屋代附属中を受験する生徒が減っているように感じます。
実質倍率が昨年度2.0倍→本年度2.01倍とあまり変わっていないので、屋代附属中の倍率の低下が目立ちます。
このまま下がり続けていくのか、それとも再上昇するのか。
来年度以降の動向が気になります。
諏訪清陵中
昨年度2.3倍→本年度2.66倍と増加しました。
過去5年間を見ても、2.55倍→2.71倍→2.76倍→2.3倍→2.66倍と安定していて、人気が定着してきたと思われます。
周りに他の公立中が無いことが倍率が安定している原因でしょう。
周囲に公立中が新しく設立されない限り、この傾向は続くと思われます。
適性検査は例年通りⅠとⅡでした。
東京オリンピックのピクトグラムのような旬のネタを使った問題や、長野県の水力発電のような地元問題が出題されました。
また規則性の問題や条件作文なども出題され、傾向は例年と変わりませんでした。(例年よりもやや難易度が抑えめだったように感じます)
学校の勉強ができるからできる、という訳ではないので、日頃から様々なニュースを見たり、新聞を読んだりするなどして周りの出来事に関心を持つようにしましょう。
市立長野中
市立長野中も男女別募集がなくなりました。
それが原因かは分かりませんが、倍率が2.24倍→1.74倍と0.5ポイント下がりました。
屋代附属中も同様ですが、高校からの大学進学実績が倍率に影響しているように感じます。
ちなみに長野県内の総合学科高校は、塩尻志学館高校以外は軒並み定員割れを起こしています。(2022年度)
総合学科の仕組みの伝わりにくさが原因ともいわれていますが、進学向けなのかそうでないのか、受験生が戸惑う部分もあるかと思います。
もし倍率が下がっている原因がそこにあるなら、来年度以降も同様の傾向が予想されます。
市立長野中の入試問題自体は、多少難易度が上がった印象を受けるものの、出題形式は例年通りでした。
県立中と同様、いつもの勉強だけでなく、日ごろから様々なものに興味を持ち、本をたくさん読むことをおすすめします。
こちらの記事もおすすめです
【長野県中学受験】信大附属中 屋代附属中 市立長野中 諏訪清陵附属中 受験倍率分析【2020年度】